電気器具や床材の製造で業界をリードする共同カイテック株式会社が、2019年07月02日、神奈川県綾瀬市に新たな生産拠点を設立することを明らかにしました。この計画は、東京都渋谷区に本社を置く同社が、さらなる事業拡大を目指すための戦略的な一手となります。新たに建設される工場の延べ床面積は1万2864平方メートルという広大なスケールを誇り、同社の主力製品である「バスダクト」の製造に特化する予定です。
バスダクトという言葉を初めて耳にする方も多いかもしれませんが、これは高層ビルや大規模な工場において、大量の電気を効率よく供給するために欠かせない「電気の通り道」となる装置です。従来の太い電線に比べて火災に強く、設置後のレイアウト変更も容易なため、現代の都市開発には不可欠なインフラといえるでしょう。この分野で同社は国内シェアの約7割から8割を占めると推定されており、まさに日本のインフラを支える絶対的な王者としての地位を確立しています。
待望の新工場は、2019年07月01日に既に地鎮祭を終えて着工の運びとなりました。今後のスケジュールとしては、2020年05月の本格稼働を目指して急ピッチで建設が進められる見通しです。今回の投資額については非公表とされていますが、これほど大規模な施設を新設するという決断からは、同社の将来に対する並々ならぬ自信と、市場への強い責任感がひしひしと伝わってきます。地元住民や関係者の間でも、地域経済の活性化につながるニュースとして期待が高まっているようです。
これまで同社のバスダクト生産は、同じ神奈川県内にある大和市の工場が全ての工程を一身に背負ってきました。しかし、2020年の東京五輪・パラリンピック開催に向けたホテル建設や都市再開発の波が押し寄せ、受注が爆発的に増加した結果、既存の体制では供給が追いつかない状況が続いていました。SNS上でも「建物は建つのに部材が足りない」といった工期への不安を口にする業界関係者の声が散見されており、今回の増産決定は建設業界全体にとっても大きな福音となるでしょう。
新工場が稼働を開始すれば、全体の生産能力は現在の約1.5倍にまで跳ね上がると試算されています。私個人の見解としては、単なる規模の拡大に留まらず、最新鋭の設備導入による品質向上や作業効率の改善も期待できると感じています。五輪後の需要動向を懸念する声もありますが、老朽化したビルの建て替えやスマートシティ化の流れを考えれば、この強気な攻めの姿勢こそが、トップシェアを守り続ける企業の真骨頂といえるのではないでしょうか。
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