日立造船が海外拠点の抜本的再編へ!NY・ロンドン閉鎖で狙う「アジア環境市場」への攻勢とコスト削減の勝算

日本のモノづくりを支えてきた日立造船が、グローバル戦略の大きな転換期を迎えています。同社は2019年内をめどに米国法人のニューヨーク事務所を閉鎖し、その後もロンドンやソウルといった主要拠点の統廃合を進める方針を固めました。かつての主力であった造船事業から2002年に撤退して以降、これらの拠点が担ってきた役割が変化していることが背景にあります。

今回のネットワーク見直しにより、年間で十数億円規模という大幅なコストカットが実現する見込みです。閉鎖対象となる拠点では、現在も船舶用エンジンや熱交換器の営業活動が行われていますが、今後は日本からの出張対応でも十分にカバーが可能だと判断されました。効率化を徹底することで、より成長性の高い分野へ経営資源を集中させる、非常に合理的で前向きな決断と言えるでしょう。

特に欧州においては、スイスの子会社である「日立造船イノバ」が環境プラント事業で圧倒的な存在感を放っています。このイノバ社がグループの収益を牽引している現状を鑑みると、伝統的な営業拠点を整理し、最新のニーズに合致した体制へ移行するのは理にかなっています。SNS上でも「時代の変化に合わせた柔軟な組織再編だ」と、そのスピード感を評価する声が上がっています。

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成長著しいアジア圏へリソースを集中!ごみ焼却発電プラントが鍵を握る

拠点の集約によって生み出された余剰人員や資金は、同社が「重点地域」と位置づける中国や東南アジアへと戦略的に再配置される予定です。これらの地域では急速な経済発展に伴い、都市ごみの処理問題が深刻化しています。そこで注目されているのが、ごみを燃やす際の熱を利用して電気を作る「ごみ焼却発電プラント」であり、日立造船が世界トップクラスの技術を誇る分野です。

実際に、2019年07月03日にはタイのラヨーン県において、同プラントの受注に成功したことが発表されました。現地のインフラ課題を解決するこの技術は、SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも極めて高い価値を持っています。新興国の環境インフラ整備を支援しつつ、ビジネスとしての収益性も確保するこの姿勢は、投資家からも大きな期待を寄せられているようです。

私自身の見解としても、今回のシフトは「過去の遺産」から「未来の成長」への鮮やかな脱皮であると感じます。伝統ある企業が古い看板を下ろすのは勇気が要ることですが、需要が拡大するアジアの環境市場にフルスイングする体制を整えたことは、長期的な企業価値の向上に直結するはずです。日立造船が「環境の日立造船」として世界をリードする姿が、今から非常に楽しみでなりません。

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