歴史と文化が息づく茨城県水戸市の観光シーンに、新たな風が吹き込もうとしています。2019年07月03日、水戸市と地元販売店の茨城トヨペットは、観光活性化に向けた画期的な包括協定を締結しました。この取り組みは、観光客の「足」となる移動手段を確保し、市内の様々なスポットを自由に巡る「回遊性」を高めることを目的としています。
SNS上では「駅から少し離れた観光地へ行くのが楽になる」「スマホ一つで車が借りられるのは現代的」といった期待の声が早くも上がっています。今回の目玉となるのが、誰もが手軽に利用できる「カーシェアリング」の導入です。これは、特定の車を会員間で共同利用するサービスで、レンタカーよりも短時間から柔軟に利用できるのが大きな特徴と言えるでしょう。
スマホで完結!駅近から始まるスマートな水戸の旅
提供される車両は、燃費性能に優れた5人乗りの「アクア」と、家族やグループに最適な7人乗りの「シエンタ」の2車種が用意されました。貸出拠点となるのは、水戸駅から歩いてわずか3分ほどの距離にある「水戸駅南パーキング」です。新幹線や特急を下車してすぐに最新のハイブリッド車に乗り込める利便性は、旅行者にとって大きな魅力となるに違いありません。
利便性を追求したこのサービスは、専用のスマートフォンアプリですべての手続きが完結します。免許証の登録から予約、さらには返却や決済までをデジタル化することで、対面での煩わしい事務手続きを省くことに成功しました。利用料金は15分単位の短時間設定から最大24時間のパック料金まで幅広く、旅のスケジュールに合わせて自由に選択できるのが嬉しいポイントです。
さらに注目すべきは、車両に搭載されたナビゲーションシステムです。画面上では水戸市の観光PR動画が流れ、市内約30カ所の主要観光スポットを簡単に検索できるよう設定されています。ただの移動手段ではなく、車内そのものが「観光コンシェルジュ」としての役割を果たしている点は、地域密着型の企業である茨城トヨペットならではの細やかな配慮だと感じます。
観光交流人口450万人を目指す水戸市の大きな挑戦
2019年07月03日の締結式で、高橋靖市長は「移動手段の多様化が観光客に優しい街づくりに繋がる」と確かな手応えを語りました。また、茨城トヨペットの幡谷定俊社長も、同社として初の試みであるカーシェア事業を通じて、観光都市としての水戸を力強く支えていく決意を表明しています。官民が手を取り合うことで、街全体のホスピタリティが一段と向上するでしょう。
現在、水戸市は2017年時点の観光交流人口約396万人を、2023年には450万人にまで引き上げるという野心的な目標を掲げています。観光交流人口とは、その地域を訪れる観光客やビジネス客などを合算した人数のことで、地域の経済を活性化させる重要な指標となります。今回のような最新技術を活用した施策は、目標達成に向けた強力なエンジンとなるはずです。
私自身の見解としても、自動車ディーラーが持つメンテナンス技術や車両管理のノウハウを、自治体の観光資源と結びつける手法は非常に合理的だと考えます。地方都市における「二次交通」の課題を解消するだけでなく、市民の日常的な足としても活用が期待されるでしょう。最新のカーシェアが水戸の街を駆け抜けることで、これまでにない発見に満ちた旅が始まります。
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