日本の眼科用医薬品分野で圧倒的なシェアを誇る参天製薬が、ついに巨大市場であるインドへの第一歩を踏み出しました。同社は2019年中に、主力製品である緑内障治療薬など2つの製品を現地でリリースする計画を明らかにしています。急激な経済成長を遂げるインドでは、これまで課題とされていた医療インフラの整備が急速に進んでおり、高度な眼科医療へのニーズが爆発的に高まると予想されています。
今回の進出において柱となるのは、日本国内でも高い信頼を得ている医療用医薬品の「タプロス」と「ヒアレイン」の2種類です。タプロスは、眼圧を下げて視神経を守る緑内障・高眼圧症の治療剤であり、ヒアレインは目の乾きを潤すドライアイ点眼剤として知られています。これらは同社の技術力が凝縮された製品であり、インドの患者さんにとってもQOL(生活の質)を向上させる大きな助けとなるでしょう。
ビジネスの現場では、すでにデリーやムンバイといった主要都市に拠点が構えられ、精鋭揃いの営業部隊約20名が配置されました。同社は今後5年間で製品ラインナップを5種類まで拡充する青写真を描いており、アジア圏全体における販売網をさらに強固なものにする構えです。SNS上でも「日本の高品質な目薬が世界に広がるのは誇らしい」といった、企業のグローバル展開を応援する声が多く寄せられています。
ここで専門用語について少し触れておきましょう。緑内障とは、目から脳へ情報を伝える視神経が傷つき、視野が徐々に欠けていく病気のことです。一度失われた視野は元に戻らないため、早期発見と継続的な点眼治療が極めて重要になります。また、医療用医薬品とは医師の処方箋が必要な薬を指し、市販薬よりも特定の症状に対して高い効果が期待されるのが特徴となっています。
編集者の視点から言えば、今回の参天製薬の決断は非常に戦略的で意義深いものだと感じます。インドは人口ボーナスのみならず、デジタル化に伴うスマートフォンの普及で目を酷使する環境が増えており、眼疾患の潜在的な患者数は計り知れません。日本で培われた繊細な製剤技術が、未開拓の巨大市場でどのように受け入れられていくのか、その展開には今後も目が離せません。
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