2019年09月08日、明治神宮野球場で行われたヤクルト戦で、読売ジャイアンツが息を吹き返す快勝を収めました。今シーズンワーストタイとなる6連敗という出口の見えないトンネルに迷い込んでいたチームを救ったのは、やはり背番号6を背負うキャプテン、坂本勇人選手です。16安打10得点という猛攻は、まさにこれまでの鬱憤を晴らすかのような破壊力でした。SNS上でも「これぞキャプテンの背中」「勇人の気合がチームを変えた」と、ファンからの熱い歓喜の声が溢れかえっています。
試合は初回から、坂本選手の「超攻撃的2番打者」としての真骨頂が発揮される展開となりました。先頭の亀井選手が二塁打で出塁した好機に、坂本選手は追い込まれながらも、狙い済ましたかのように右翼線へ適時二塁打を放ちます。最低でもランナーを三塁へ進めるという進塁打の意識を持ちつつ、最高の結果を出す技術には脱帽するしかありません。相手の投球に柔軟に対応し、広角に打ち分ける技術こそが、彼を球界屈指の打者に押し上げている要因と言えるでしょう。
さらに驚かされたのは、続く丸選手の打席でのワンシーンです。相手投手ブキャナンが投じた一球がワイルドピッチ(暴投)となり、捕手がボールを見失う隙を見せた瞬間、坂本選手は二塁から迷わずホームへと激走しました。「一番速い走塁だったかもしれない」と本人が振り返るほどのスピードで、本塁へ頭から突っ込むヘッドスライディングを披露。審判のセーフ判定とともに、泥だらけになった主将の姿は、勝利に飢えていたチームメイトの心に強く火をつけたに違いありません。
エース不在の窮地を救う主将の「活」と打線の覚悟
一度は同点に追いつかれる苦しい展開もありましたが、2019年09月08日の坂本選手は止まりません。三回にはリーグトップに並ぶ第35号ソロ本塁打を叩き込み、再びリードを奪います。一発で試合の流れを引き寄せる長打力は、現在の巨人打線において欠かせないピースとなっています。原監督も、序盤の懸命な本塁突入がチームに「活」を入れたと高く評価しており、言葉ではなくプレーで語るキャプテンシーが、停滞していた空気を見事に一掃した印象を受けます。
1点差に迫られた七回には、坂本選手の二塁打を皮切りに打線が爆発しました。丸選手や重信選手にも適時打が飛び出し、一挙5点を奪う集中打で勝負を決定づけます。この強力な援護により、本調子ではなかった先発の山口俊投手はリーグトップタイの13勝目を手にしました。投打の歯車が再び噛み合い始めたことは、優勝争いが佳境に入る中で非常に大きな意味を持ちます。主砲の一振りが周囲に波及し、チーム全体が線として繋がっていく様子は、まさに王者の風格でした。
現在、巨人はエース菅野投手が戦線を離脱するという最大の危機に直面しています。しかし、坂本選手は「勝負の世界、悪い流れもある」と冷静に語り、一切の動揺を見せません。私は、この圧倒的な精神的支柱がある限り、巨人のリーグ制覇は揺るぎないものだと確信しています。キャプテンが泥にまみれて勝利を渇望する姿勢は、若手選手にとっても何よりの教科書になるはずです。逆転V、そしてその先の頂点へ向けて、巨人の力強い進撃が再びここから始まります。
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