世界的な特殊ガラスメーカーとして名高い日本電気硝子が、2019年10月01日付で重要な人事異動を発表しました。今回の組織改編で最も注目すべき点は、北米市場の要となる「エレクトリック・グラス・ファイバ・アメリカ(EGFA)」のトップ交代です。これまで国内の営業管理やガラス繊維事業を支えてきた野村博明執行役員が、現地法人の社長を兼務することになりました。
EGFAは、自動車の軽量化や産業資材に欠かせない「ガラス繊維(グラスファイバー)」を製造・販売する重要な拠点です。ガラス繊維とは、ガラスを高温で溶かして極細の糸状にした素材で、プラスチックと組み合わせることで強度を劇的に高める特性を持っています。SNS上では「日本の優れた素材技術が、さらにアメリカの自動車産業を支えていくのか」といった、グローバルな活躍を期待する声が上がっています。
国内営業と製造部門も新たなステージへ!効率化を目指す組織の全貌
北米体制の強化に呼応するように、国内の営業管理体制も一新されました。高畑正司執行役員が新たに営業管理を統括し、コンシューマーガラス事業本部の営業も兼任する形となります。さらに、現場の要となる営業管理のポジションには荒木真氏が起用されました。各部門の連携を深めることで、変化の激しい市場環境に迅速に対応しようとする同社の強い意志が感じられるでしょう。
また、製品の品質を左右する製造現場でも興味深い動きが見られます。ディスプレイ事業部で「フロート製造」に携わっていた山岡一郎氏が、コンシューマーガラス事業部の加工担当へと異動しました。フロート製造とは、溶かしたガラスを金属の上に浮かべて平滑な板を作る高度な技術です。この専門的な知見を消費者向け製品の加工に導入することで、より高品質な製品が生み出されるに違いありません。
私個人の見解としては、今回の人事は単なる席替えではなく、技術と営業の「知の融合」を意図したものだと確信しています。特にディスプレイ分野の製造ノウハウを生活密着型の製品へ転用する試みは、イノベーションを加速させる鍵となるはずです。日本のものづくり精神が、野村新社長率いる北米拠点を通じて、世界をより豊かにしていく未来が今から楽しみでなりません。
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