サイクリストにとって、愛車のシルエットを美しく保つことは何よりも優先したいこだわりでしょう。しかし、安全のために義務付けられているベル(警音器)は、どうしてもハンドル周りの洗練されたデザインを損ねてしまいがちです。そんな悩みを解決する画期的なアイテムが、2019年10月23日に発表された、株式会社カルモアが開発した「GENTZ(ジェンツ)」という製品なのです。
この新製品の最大の特徴は、ロードバイクのハンドル先端にある穴(エンド部分)に直接差し込んで固定する「内蔵型」である点にあります。これまでのベルのように、ハンドルバーにクランプで固定する必要が一切ありません。一見するとただのバーエンドキャップにしか見えないため、ロードバイク特有の流線型の美しさを完璧に維持したまま、安全装備を完備できるのは大きな魅力と言えるでしょう。
使い方も非常にスマートで、走行中にハンドルの端を軽く押すだけで警告音を鳴らすことが可能です。この音色にも徹底したこだわりが詰まっており、人間の耳が最も反応しやすい「周波数帯」が採用されています。周波数とは音の高低を示す数値のことですが、ジェンツは雑音の中でもしっかりと歩行者や周囲に存在を知らせる、計算され尽くした音質を実現しているのです。
さらに、このデバイスは利便性も抜群で、現代のガジェットらしく充電式を採用しています。1日に合計30秒間鳴らしたとしても、約300日間はバッテリーが持続するという驚異的なスタミナを誇ります。これなら頻繁に充電する手間もかからず、長距離のツーリングでも安心して使い続けることができるはずです。価格は5000円と、機能性とデザインを両立した対価として納得の一品です。
SNS上では早くも「これでハンドル周りがスッキリする!」「後付け感がないのが最高」といった喜びの声が上がっています。個人的な見解としても、ロードバイクにおける「引き算の美学」を理解した素晴らしいプロダクトだと感じます。法規を守りつつもスタイルを妥協したくない。そんなわがままなサイクリストの欲求を、日本の技術力がスマートに解決してくれた印象を受けました。
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