持続可能な開発目標、いわゆる「SDGs」への関心が世界的に高まる中、日本企業にも社会に対する責任を果たすための厳しい目が向けられています。2019年12月02日現在、単なる慈善活動ではなく、自社の強みを活かした本業での課題解決が、企業の持続的な成長を左右する重要な鍵となっているのです。
流通大手であるイオンの取り組みは、その象徴的な事例と言えるでしょう。同社では店員が「サービス介助士」という民間資格を取得し、高齢者や障がいを持つお客様をサポートする体制を整えています。これは単なる接客サービスの向上に留まらず、誰もが安心して買い物ができる社会インフラとしての役割を強化する英断です。
SNS上では、このイオンの姿勢に対して「買い物中の安心感が違う」「資格を持ったプロがいるのは心強い」といった称賛の声が相次いでいます。特定のスキルを持つスタッフが現場にいることで、物理的なバリアフリーだけでなく、心理的なハードルを取り除く効果も期待できるはずです。
一方、NTTドコモはデジタル化が進む現代社会において、子供たちが安全にスマートフォンを利用できる環境作りに注力しています。スマートフォンの普及は便利さをもたらす一方で、依存症やネット犯罪などのリスクを孕んでいますが、ドコモは教育やフィルタリング技術を通じて、次世代の育成に責任を持とうとしています。
ITリテラシー、つまり情報を正しく使いこなす能力を子供の頃から養うことは、将来の日本を支える基盤となります。企業が利益を追求するだけでなく、そのサービスが社会に与える負の影響を最小化し、プラスの価値を最大化しようとする姿勢こそ、現代の消費者が最も求めている価値観ではないでしょうか。
私は、こうした企業の動きは非常にポジティブな変化だと確信しています。かつてのCSR(企業の社会的責任)は「余力で行う社会貢献」という側面が強かったのですが、今のSDGsは戦略的な事業展開そのものです。本業の知見を活かすからこそ、継続的かつ実効性の高い支援が可能になります。
投資家や消費者の視線が厳しくなる中、社会課題を「コスト」として捉えるか、それとも「ビジネスチャンス」と捉えるかで、企業の未来は二極化していくでしょう。2019年12月02日の現状を見渡すと、イオンやドコモのような先駆者が示す道筋は、多くの日本企業にとっての指針となるはずです。
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