2019年12月05日、スイスの美しい湖畔の街ローザンヌにて、日本のスポーツ界に明るい光を灯すニュースが飛び込んできました。国際オリンピック委員会(IOC)は、理事会の最終日に日本オリンピック委員会(JOC)の現会長である山下泰裕氏を、新たな委員候補として推薦することを正式に決定したのです。
山下氏といえば、1984年ロサンゼルス五輪の柔道金メダリストとして、今なお多くの人々の記憶に刻まれている英雄でしょう。今回の推薦を受け、2020年01月に開催予定のIOC総会にて正式な承認が得られれば、日本人としては国際体操連盟会長の渡辺守成氏に続く、現役2人目の委員が誕生することになります。
このIOC委員という役職は、単なる名誉職ではありません。五輪の開催都市を決定する貴重な投票権を持つ「スポーツ界の国連大使」とも呼ぶべき極めて強力な権限を有しています。そのためSNS上では「東京五輪を前に、日本の発言力が強まるのは心強い」といった期待の声が数多く寄せられており、大きな反響を呼んでいます。
日本とIOCが描く「ウィンウィン」な関係の構築
今回の推薦について、IOCのバッハ会長は記者会見の場で「日本とIOCの双方にとって、これ以上にないウィンウィンな選択である」と自信を覗かせました。2019年03月に前会長の竹田恒和氏が退任して以来、日本は国際的なパイプの維持という課題に直面してきましたが、山下氏の登用はその懸念を払拭する一手となるはずです。
特筆すべきは、日本柔道の父である嘉納治五郎氏以来、約1世紀ぶりに柔道界から委員が選出されるという歴史的な背景です。嘉納氏が日本人初のIOC委員として道を切り拓いたように、山下氏もまた、伝統ある武道の精神を国際政治の場で体現してくれるのではないでしょうか。
私は、この人事こそが停滞気味だった日本のスポーツ外交を加速させる鍵になると考えています。山下氏の誠実な人柄と圧倒的な実績は、海外の委員たちからも深い信頼を勝ち取るに違いありません。単なる数合わせではない、実力重視の選出に日本のスポーツ界の未来は明るいと感じます。
今回の理事会では、山下氏の他にも国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長らが推薦リストに名を連ねました。2020年07月に開幕する東京五輪に向け、世界最高峰のリーダーたちが集う準備は整いつつあります。私たちは、この新たな布陣がどのような感動を創出してくれるのか、期待に胸を膨らませて見守るばかりです。
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