復興のシンボル熊本城が再始動!震災から立ち上がる名城の見学者がついに10万人を突破

2016年4月に発生した熊本地震によって、甚大な被害を受けた熊本の宝「熊本城」が、力強い一歩を踏み出しています。震災後、長く立ち入りが制限されていましたが、2019年10月5日からは待望の特別見学が開始されました。それからわずか2カ月あまりという異例の速さで、来場者の数は大台を突破しています。

記念すべき2019年12月14日、通算10万人目となるゲストを迎え、城内では華やかなセレモニーが執り行われました。この日、幸運な節目を飾ったのは福岡県柳川市から訪れた小学2年生の男の子です。突然の出来事に驚きつつも、熊本城かるたなどの記念品を手に「びっくりしたけれど、とてもうれしい」と、可愛らしい笑顔を見せてくれました。

共に城を見上げたお父様も、白い漆喰(しっくい)が塗り直され、以前よりも鮮やかさを増した城壁の美しさに感動されていたようです。漆喰とは、石灰を主成分とした伝統的な塗り壁材のことで、防火性や防湿性に優れているだけでなく、お城を雪のような白さで彩る重要な役割を担っています。

現在は日曜や祝日を中心に一般開放されていますが、周囲には今もなお巨大な重機や工事用の足場が並んでいます。完全な修復が終わるのは2037年ごろとされており、まだ長い道のりの途中です。しかし、市の担当者は「元の姿を取り戻していく今の過程も、ぜひ目に焼き付けてほしい」と、復興の歩みそのものを発信しています。

SNS上では「傷ついた姿を見るのは辛いけれど、少しずつ直っていく様子に勇気をもらえる」といった声や、「今しか見られない『復興中の美学』がある」といった感動の輪が広がっているようです。崩れた石垣のひとつひとつを積み直す作業は、まさに熊本の魂を再建する祈りのようにも感じられます。

私自身、歴史的建造物の価値は完成された姿だけにあるとは思いません。困難に直面し、そこから立ち上がろうとする人間の意志が投影された現在の熊本城は、完成時以上に人々の心を打つ輝きを放っているはずです。今この瞬間にしか出会えない、力強く再生する名城の鼓動を、ぜひ現地で体感してみてはいかがでしょうか。

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