フィリピンのニッケル大手FNIが港湾運営へ参入!鉄鋼ビジネス拡大で株価急騰の背景とは

2019年12月20日のフィリピン株式市場において、ニッケル鉱石の採掘で国内屈指の規模を誇るグローバル・フェロニッケル・ホールディングス(FNI)が、投資家たちの熱い視線を浴びています。同社の株価は前日比5.59%高の1.70ペソまで跳ね上がり、市場にはポジティブな衝撃が走りました。この急上昇の引き金となったのは、2019年12月19日に発表された、物流の要所となる港湾運営会社への戦略的な出資計画です。

FNIは、フィリピン北部ルソン島のバターン州に位置する、ばら積み貨物港の運営会社の株式40%を取得することを決定しました。取得額は4億5000万ペソ、日本円にして約10億円にのぼる大規模な投資となります。SNS上では「資源採掘だけでなく、物流まで押さえるのは賢い戦略だ」といった期待の声や、「インフラ需要を取り込む本気度を感じる」といった投稿が見られ、同社の将来性を高く評価するムードが広がっているようです。

ここで注目すべき「ばら積み貨物港」とは、梱包されていない石炭やセメント、鉱石などを大量にそのまま積み込める特殊な港を指します。FNIはこの港を、単なる物流拠点としてではなく、自社の新たな柱となる鉄鋼ビジネスの「玄関口」として活用する狙いがあるのでしょう。港の近隣には、輸入した鉄鋼を加工するための工場建設も予定されており、原材料の調達から加工までを一貫して行う効率的な体制が整うことになります。

同社の社長は公式資料の中で、今回の投資が鉄鋼加工事業を成功に導くための盤石な土台になると自信をのぞかせています。私個人の見解としても、現在のフィリピンが国家を挙げてインフラ整備に注力している状況を鑑みれば、建設に不可欠な鉄鋼分野への本格参入は極めて理にかなった一手だと考えます。資源価格の変動に左右されやすい採掘ビジネスに加え、実需に基づいた加工事業を持つことは、企業としての強靭さを大きく高めるはずです。

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