2019年6月1日、テニスのグランドスラムの一つである全仏オープン(ローランギャロス、パリ開催)は、女子シングルスで衝撃的な大波乱に見舞われました。優勝候補の筆頭であり、第1シードの大坂なおみ選手(日清食品)が、世界ランキング42位のカテリナ・シニアコバ選手(チェコ)に4-6、2-6のストレートで敗れるというまさかの展開となったのです。大坂選手は、前哨戦として位置づけられる四大大会(グランドスラム)における連勝記録が2でストップしてしまいました。四大大会とは、全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープンの4つの主要な国際テニス大会を指す言葉です。これにより、彼女の全仏オープンで自身初となるベスト16入り、すなわち4回戦進出への夢は、今回は持ち越しとなりました。ただ、この結果にもかかわらず、大会終了後の世界ランキング1位の座は確実だとされていますので、ファンとしてはひと安心といったところでしょう。
この日の大坂選手は、序盤から本来の強烈なショットに精彩を欠き、終始シニアコバ選手のペースで試合が進行した様子がうかがえます。シニアコバ選手は、女子ダブルスでは世界ランキング1位という実力者です。その安定感と巧みな試合運びの前に、大坂選手は攻めきれずにミスを重ねてしまいました。ネット上では「なんで勝てなかったの?」「調子が悪かったのかな」と彼女の敗退を惜しむ声が多数見受けられます。また、普段から明るい人柄で知られる大坂選手の悔しそうな表情に、「今回は残念だけど、また次頑張って!」「女王の復活を信じています」といった、温かい激励のメッセージもSNSで多く投稿されていました。テニスという競技では、いくらランキングで上位にいても、その日のコンディションや対戦相手との相性によって、番狂わせが起こり得るということを改めて示す結果となりました。
シード選手が次々と散る波乱の女子シングルス
女子シングルスでは、大坂選手の敗戦以外にも波乱がありました。グランドスラムで通算23勝という偉業を誇るレジェンド、第10シードのセリーナ・ウィリアムズ選手(米国)も、同胞のソフィア・ケニン選手(米国)に2-6、5-7で敗れるという波乱に見舞われています。経験豊富なトッププレイヤーが、若手や格下とされる選手に敗れる展開は、テニスの面白さであると同時に、トップ選手にとっては非常に厳しい現実でもあります。一方、昨年準優勝の第3シード、シモナ・ハレプ選手(ルーマニア)は、第27シードのレシア・ツレンコ選手(ウクライナ)を6-2、6-1で下す快勝を収め、順当に4回戦へと駒を進めました。
男子シングルスは順当に強豪が勝ち上がる展開
男子シングルスでは、女子とは対照的に、トップシードの選手たちが順調に勝ち上がりを見せています。昨年準優勝の第4シード、ドミニク・ティエム選手(オーストリア)や、第8シードのフアンマルティン・デルポトロ選手(アルゼンチン)が勝利を飾り、ベスト16入りを果たしました。さらに、世界ランキング1位の第1シード、ノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)や、第5シードのアレクサンダー・ズベレフ選手(ドイツ)といった強豪も危なげなく次のラウンドに進出しています。男子のトップ選手たちの盤石な試合運びは、女子の波乱とは一線を画しており、トーナメントの進行とともに、さらなる熱戦が期待されるでしょう。全仏オープンの赤土(クレーコート)での戦いは、体力と忍耐力、そしてメンタルタフネスが非常に重要となるため、今後の試合展開からも目が離せません。

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