テニスの聖地、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブが驚きと熱狂に包まれています。2019年07月05日、ウィンブルドン選手権の第5日目を迎え、女子シングルス3回戦で世界中を釘付けにするドラマが生まれました。今大会で最も注目を集めている弱冠15歳のコリ・ガウフ選手(アメリカ)が、スロベニアのポロナ・ヘルツォグ選手を相手に、3-6、7-6、7-5という壮絶なスコアで逆転勝利を飾ったのです。初出場ながらベスト16入りを果たすという、まさに漫画のような展開に観客は総立ちとなりました。
試合の内容は、まさに手に汗握る死闘と呼ぶにふさわしいものでした。第1セットを落とし、後がない状況から粘り強くボールを拾い続けたガウフ選手の精神力には、ベテラン選手のような風格さえ漂っています。相手のヘルツォグ選手も力強いストロークで攻め立てましたが、ここ一番での集中力が勝敗を分けたのでしょう。SNS上でも「15歳とは思えない勝負強さ」「テニス界に新しい時代が来た」といった驚きの声が溢れており、彼女の快進撃は今や社会現象といえるほどの盛り上がりを見せています。
専門的な視点で解説しますと、この「逆転勝ち」は単なる偶然ではありません。テニスにおけるメンタル管理は非常に重要で、特にウィンブルドンのような伝統ある芝のコートでは、ボールの弾みが低く不規則になりやすいため、一瞬の動揺がミスに直結します。そんなプレッシャーの中で、10代半ばの選手が格上の相手を翻弄する姿は、技術を超えた才能の証明と言えるでしょう。編集部としても、彼女のプレーにはかつてのスター選手たちが持っていた「勝利を引き寄せるオーラ」を強く感じずにはいられません。
一方、同日の女子シングルスでは、第7シードのシモナ・ハレプ選手(ルーマニア)も圧倒的な強さを見せつけました。元世界ランキング1位のビクトリア・アザレンカ選手(ベラルーシ)に対し、6-3、6-1というストレート勝ちで格の違いを証明しています。かつて女王の座に君臨したアザレンカ選手を退けたハレプ選手の守備力と機動力は、今大会でも随一の完成度を誇っています。そして運命のいたずらか、次なる4回戦でこのハレプ選手が、快進撃を続ける15歳のガウフ選手と激突することになりました。
王者ジョコビッチの盤石な強さと錦織圭への期待
男子シングルスに目を向けると、世界1位の風格を漂わせるノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)が、ポーランドのフベルト・フルカチュ選手を迎え撃ちました。第2セットをタイブレークの末に落とす場面もありましたが、最終的には7-5、6-7、6-1、6-4で勝利を収め、3年連続のベスト16進出を決めています。一度崩れかけても、瞬時に戦術を修正して主導権を奪い返す力は流石の一言です。王者の安定感は今大会でも揺るぎなく、このまま連覇へ突き進むのか注目が集まります。
そして日本のファンが最も待ち望んでいるのは、第8シードの錦織圭選手(日清食品)の登場でしょう。彼は2019年07月06日の午前11時(日本時間同日午後19時)から、世界ランキング71位のスティーブ・ジョンソン選手(アメリカ)との3回戦に挑みます。芝のシーズンは得意不得意が分かれますが、現在の錦織選手のコンディションは非常に良好に見えます。多彩なショットを駆使する彼のテニスが、強力なサーブを持つジョンソン選手をどう攻略するのか、日本中から熱い視線が注がれるはずです。
混合ダブルスでも嬉しいニュースが届いており、クリストファー・ルンカット選手と青山修子選手のペアが、フランスの強豪コンビを相手にフルセットの末に勝利しました。残念ながら青山市選手は女子ダブルスでは敗退してしまいましたが、この混合ダブルスでの勝利が次への弾みになることを願ってやみません。若手の台頭とベテランの意地が交錯する今年のウィンブルドンは、毎晩眠れないほどの興奮を私たちに届けてくれます。歴史が動く瞬間を、ぜひリアルタイムで見届けたいものですね。
コメント