東京都は2019年07月11日、有害物質であるポリ塩化ビフェニール(PCB)の根絶に向けた新たな支援策を打ち出しました。今回の取り組みは、特に中小企業の皆様を対象としており、事業所内で使用されている照明器具にPCBが含まれていないかをチェックする調査費用をバックアップする内容となっています。
ここで注目すべき「PCB」とは、かつて電気機器の絶縁油などに広く使われていた化学物質のことです。非常に高い安定性と電気絶縁性を誇る一方で、一度自然界に放出されると分解されにくく、人体に蓄積されると健康被害を及ぼすリスクがあるため、現在は製造・輸入が厳しく禁止されています。まさに、過去の負の遺産とも呼べる存在なのです。
SNS上では今回の都の発表に対し、「古いビルを所有している身としては、調査費用の負担が減るのはありがたい」「自分の会社が対象になるのか確認しなきゃ」といった、前向きな反応が数多く見受けられます。法令で定められた処分期限が迫る中で、行政が具体的な金銭的サポートを行うことへの期待感は非常に高いと言えるでしょう。
1977年以前の建物が対象!補助金を活用した早期調査のススメ
補助の対象となる目安は、1977年03月以前に建築された建物に設置されている照明器具です。この時期までに完成した施設には、PCBを含有した安定器が使用されている可能性が極めて高く、放置することは環境リスクだけでなく、法的なリスクを抱えることにも繋がりかねません。都はこうした「隠れた危険」を早期に発見することを推奨しています。
具体的な支援内容としては、調査にかかった経費の4割を東京都が肩代わりしてくれる仕組みとなっています。補助金の上限額は40万円に設定されており、経営資源が限られる中小企業にとっては、大きな助け舟になるはずです。専門業者による確実な調査を行う絶好のチャンスが到来したと言っても過言ではありません。
編集者の視点から申し上げますと、こうした補助金制度は「知っているか否か」で大きな差がつく重要な情報です。環境対策は後回しにされがちですが、都が費用の4割を補助してくれる2019年の今こそ、重い腰を上げるタイミングではないでしょうか。安全な職場環境を整えることは、企業の社会的信用を高めることにも直結するはずです。
まずは自社の建物の竣工年月日を2019年07月11日時点の書類等で改めて確認し、対象となる可能性がある場合は早急に都の窓口へ相談することをお勧めいたします。将来的な処分費用やリスクを考慮すれば、この補助金を活用して現状を把握することは、極めて賢明な経営判断となるに違いありません。
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