2019年07月19日、いよいよ第25回参議院議員通常選挙の投開票日が2日後の07月21日に迫ってきました。3年に一度、日本の針路を左右するこの重要な政治イベントに対し、SNS上では「私たちの生活がどう変わるのか」という期待と、「どの政党も決め手に欠ける」という厳しい声が入り混じり、かつてない熱を帯びた議論が展開されています。
参議院は「再考の府」とも呼ばれ、衆議院で決まったことに対してブレーキをかけたり、より深い議論を促したりする大切な役割を担っています。衆議院のように解散がないため、議員の任期は6年と長く、安定した視点で国政を見守ることができる仕組みです。しかし、この安定感が時に「政治への無関心」を生んでいるのではないかという懸念も広がっています。
投票率5割台の壁とSNSでの冷ややかな視線
近年の参院選において、最も深刻な課題とされているのが投票率の低迷です。前回の選挙でも5割台にとどまり、今回も大きな盛り上がりに欠ける「無風選挙」になるのではないかと予想されています。SNSでは「誰に投票しても同じ」といった諦めの声が散見されますが、これは私たちの声を国政に届ける権利を自ら手放しているようで、非常に勿体ないことだと私は感じます。
「自分の一票では何も変わらない」という感覚は、実は大きな間違いです。参議院は政権を直接選ぶ選挙ではありませんが、過去にはこの選挙の結果が時の総理大臣を退陣に追い込んだ歴史がいくつも存在します。有権者が示した「NO」という意思表示は、数字となって現れ、政治家たちに強烈なプレッシャーを与えることになるのです。
歴史を動かしてきた「参院選」の衝撃的なドラマ
過去の事例を振り返ると、1989年(平成元年)には、消費税導入やスキャンダルへの反発から当時の自民党が惨敗し、宇野宗佑首相が辞任を表明しました。また、1998年(平成10年)07月12日の参院選では、橋本龍太郎首相が景気対策への不満から大敗を喫し、投開票の翌日に退陣を余儀なくされた「辞任劇」は今でも語り草となっています。
さらに記憶に新しいのは、2007年(平成19年)07月29日の選挙です。第一次安倍政権下で「消えた年金問題」などが争点となり、野党が参議院で第一党となる「ねじれ国会」が発生しました。これにより、政治の主導権が大きく揺らぎ、その後の政権交代への流れを作ることになったのです。このように、参院選はまさに「政権の命運を握る」重要な鍵を握っています。
私たちの一票が「未来の当たり前」を作るために
今回の2019年07月21日の選挙でも、消費税増税の是非や憲法改正、そして老後の資金問題など、私たちの暮らしに直結するテーマが山積しています。専門用語で「ドント方式」と呼ばれる複雑な議席配分によって、わずかな票差で当落が分かれることも少なくありません。この小さな差が、数年後の私たちの税金や社会保障の形を決定づけていくのです。
SNSで政治を語ることは、今や特別なことではありません。ハッシュタグを使って自分の意見を発信するように、投票所に足を運んで「一票」という形で意思表示をすることが、最も確実なメディア・リテラシーの行使ではないでしょうか。2019年07月21日、私たちがどのような選択をするのか。その結果が、これからの日本を形作る新たな歴史の1ページになることは間違いありません。
コメント