カナダドルが9ヵ月ぶり高値を更新!米利下げ観測と「タカ派」なカナダ中銀の姿勢が通貨高を牽引

2019年07月23日、為替市場ではカナダドルの独歩高が鮮明となっており、対米ドルで1米ドル=1.30カナダドル近辺という、約9ヵ月ぶりの高値を記録しました。世界的な景気減速への懸念から多くの主要国の中銀が金融緩和へと舵を切る中で、カナダの通貨がこれほどまでの強さを見せている状況は、投資家の間でも大きな注目を集めています。

今回のカナダドル急騰の背景には、カナダ銀行(中央銀行)が周囲の国々とは一線を画し、金融緩和に対して非常に慎重な姿勢を貫いていることが挙げられます。専門用語で「タカ派」と呼ばれるこのスタンスは、物価上昇を抑えるために金利を高く維持したり、引き上げたりすることに前向きな考え方を指しており、これが通貨を買う強力な動機となっているのです。

SNS上では「他の通貨が軒並み弱気な中で、カナダドルの強さが際立っている」「アメリカの利下げが現実味を帯びる一方で、カナダが金利を維持するなら資金が流れるのは当然だ」といった声が相次いでいます。実際にアメリカの連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待が高まっているため、相対的に高い金利が見込めるカナダドルへの買いが加速する格好となりました。

さらに、カナダのファンダメンタルズ(経済の基礎条件)が底堅いことも見逃せません。資源国である同国にとって恩恵の大きい原油相場が堅調に推移しているほか、国内の個人消費も極めて安定した数字を保っています。こうした実体経済の力強さが、中央銀行が弱気になる必要がないという自信の裏付けとなり、結果として通貨の価値を押し上げているのでしょう。

編集者の視点から見れば、現在のカナダドルはまさに「安全地帯」のような魅力を放っています。米中貿易摩擦などの不透明感が漂う国際情勢において、中銀が毅然とした態度を保ち、かつ資源価格の恩恵を受けられるカナダの立ち位置は非常に有利です。他国が緩和レースに突き進む中、この孤高の強さがどこまで続くのか、今後の経済指標からも目が離せません。

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