2017年8月から約2年間にわたり、日米の懸け橋として奔走してきたウィリアム・ハガティ駐日米大使が、2019年07月22日に離任の日を迎えました。羽田空港から帰国の途についた同氏は、公開された動画メッセージを通じて、現在の日米関係がかつてないほど強固なものであると自信を覗かせています。さらに、両国が21世紀の重要な課題に直面しても、固い決意で団結し続けるだろうと未来への希望を語りました。
SNS上では、ハガティ氏の気さくな人柄や精力的な活動を惜しむ声が多く寄せられています。「日本への深い理解を示してくれた」「トランプ大統領とのパイプ役として見事な手腕だった」といった好意的な意見が目立っており、その存在感の大きさが改めて浮き彫りとなりました。彼は米国南部テネシー州の経済開発庁長官という、いわばビジネス誘致のプロフェッショナルから外交官へと転身した異色の経歴を持つ人物です。
ハガティ氏は在任中、対日貿易赤字の削減を目指すトランプ政権の意向を受け、日本企業によるアメリカへの投資拡大に力を注ぎました。いわば「経済外交」の最前線に立ち、両国のビジネスチャンスを広げる役割を担っていたと言えるでしょう。ここでいう貿易赤字とは、アメリカが日本から輸入する金額が、日本へ輸出する金額を上回る状態を指します。彼はこの差を埋めるべく、日本企業の工場進出などを積極的に働きかけてきました。
トランプ大統領は2019年07月12日、ハガティ氏が2020年に実施される上院議員選挙へ、地元テネシー州から立候補する意向であることをSNSで発表していました。政権からの信頼が厚い彼の次なる挑戦は、米国内でも大きな注目を集めるに違いありません。離任に際し、羽田空港に集まった記者団に対し、彼は令和という新しい時代の幕開けに大統領を最初の国賓として迎えることができたのは、最大の光栄であったと万感の思いを吐露しています。
編集者の視点から見れば、ハガティ氏の離任は一つの時代の節目を感じさせます。単なる外交官の枠を超え、ビジネスの視点を外交に持ち込んだ彼の手腕は、激動する国際情勢の中で極めて実利的でした。今後、ヤング首席公使が臨時代理大使として職務を引き継ぎますが、ハガティ氏が築いたパイプがどう進化していくのか、目が離せません。彼の政界での更なる飛躍が、ひいては日米の絆をより深化させる一助となることを期待したいところです。
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