2019年07月27日、アナハイムのファンが待ちに待った瞬間が訪れました。ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が、ボルティモア・オリオールズ戦に「3番・指名打者(DH)」として先発出場し、豪快なアーチを描いたのです。指名打者とは、投手に代わって打席に立つ攻撃専門の選手のことを指しますが、まさにその役割を完璧に果たす一撃となりました。
試合が動いたのは1点を追う3回裏、走者のいない場面でした。マウンドに立つ右腕ブルックス投手が投じたのは、真ん中低めに沈むスライダーです。スライダーとは、利き腕と反対方向に滑るように曲がる変化球のことですが、大谷選手はこれを巧みに捉えました。長い腕を存分に伸ばしてすくい上げた打球は、そのまま右中間スタンドへと吸い込まれていったのです。
この一発は2019年07月07日以来となる今季15号ソロ本塁打で、実に60打席ぶりという生みの苦しみを経て放たれました。後半戦の幕開けを告げる待望の祝砲に対し、SNS上では「ついに目覚めた!」「あの低さを放り込むのは異次元」といった驚きと歓喜の声が溢れかえっています。多くのファンがこの瞬間を信じて待ち望んでいたことが、タイムラインの熱量からひしひしと伝わってきます。
試合全体を振り返ると、大谷選手はこの日4打数1安打1打点を記録し、1つの四球を選びました。得点圏での集中力や選球眼の高さは相変わらず健在ですが、チームは惜しくも7対8というスコアで競り負けてしまいます。これでエンゼルスは3連敗を喫することとなり、勝利へのラストピースを埋める難しさが浮き彫りになった格好と言えるでしょう。
編集部としては、やはり大谷選手の「適応力」に改めて驚かされます。スランプとも言える無本塁打の期間中も、決して自分のスイングを崩さず、難しい球を本塁打にする技術は、並の強打者ではありません。チームの連敗は気がかりですが、主砲の一振りが沈滞ムードを打破するきっかけになるのは間違いありません。今後の量産体制に、さらなる期待が膨らむばかりです。
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