ノリタケ2019年4〜6月期決算を発表!砥石需要の減速を次世代事業でカバーできるか?

高級食器のイメージが強いノリタケカンパニーリミテドですが、実は工業用砥石(といし)の世界でも屈指のシェアを誇る企業であることをご存じでしょうか。2019年8月3日に発表された同社の2019年4月〜6月期連結決算は、純利益が前年同期比で17%減少の19億円となる厳しい結果となりました。歴史ある名門企業が直面しているこの現状に、市場の注目が集まっています。

今回の減益の主な要因となったのは、屋台骨である「砥石」の需要低迷です。砥石とは、金属を削ったり表面を磨き上げたりするための工業用ツールのことで、ものづくりの現場には欠かせない消耗品と言えるでしょう。しかし、現在は米中貿易摩擦などの影響を受け、主要な顧客である鉄鋼業界や、スマートフォン・PCの心臓部を作る半導体市場が世界的に冷え込んでいます。その煽りを受ける形で、同社の主力製品が苦戦を強いられました。

SNS上では「ノリタケといえばお皿だと思っていたけれど、実は重工業の景気に左右される会社なんだね」といった驚きの声や、「半導体サイクルの波は避けられないのか」と冷静に分析する投資家の投稿が見受けられます。また、長年のファンからは「厳しい時期こそ技術力で乗り切ってほしい」といった温かいエールも寄せられており、同社のブランド力の高さが改めて浮き彫りになりました。

一方で、すべての事業が沈んでいるわけではありません。電気自動車(EV)などの普及で市場が拡大している「リチウムイオン電池」に関連するエンジニアリング事業は、非常に堅調な推移を見せています。これは電池の材料を焼成するための設備やプラントなどを提供するビジネスで、旧来の工業製品に頼らない新しい収益の柱として期待されているのです。こうした成長分野が、既存事業の落ち込みを懸念する投資家にとっての希望となっています。

私自身の見解としては、ノリタケが持つ「削る・磨く」という伝統技術と、次世代エネルギーを支える「エンジニアリング」の融合こそが、今後の再成長の鍵を握ると考えています。現在の景気後退局面は、ポートフォリオをより強固なものへ進化させるための「産みの苦しみ」ではないでしょうか。通期の最終減益予想は据え置かれていますが、下期に向けた新事業の伸びしろには大いに期待したいところです。

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