2019年08月07日、日本の政治シーンに新たな風が吹き込みました。公明党が、性的指向と性自認に関するプロジェクトチーム(PT)において、同性婚をめぐる本格的な議論を開始することを決定したのです。これまで慎重な姿勢が目立っていた政界において、与党の一角がこのテーマに踏み込むことは、社会の多様性を認める大きな一歩になると期待されています。
今回の動きの背景には、複数の同性カップルが国を相手に提訴している「結婚の自由をすべての人に」訴訟の存在があります。谷合正明座長が率いるこのプロジェクトチームは、司法の場で救済を求める声が高まっている現状を重く受け止めました。制度の谷間で苦しむ人々を救うための具体的な方策を整備する必要があると、党として判断したわけです。
公明党は今後、論点の整理を急ピッチで進める予定であり、早ければ2019年の秋に開かれる臨時国会中にも、何らかの方向性を打ち出す構えを見せています。さらに注目すべきは、同性婚そのものや、それに準ずる同性パートナーシップ制度に対して、党として賛成の立場を表明することも視野に入れている点でしょう。
SNS上ではこのニュースに対し、「ようやく政治が動き出した」「公明党がリードしてくれるのは心強い」といった歓迎の声が相次いでいます。一方で「自民党との温度差はどうなるのか」という懸念も見られ、議論の行方に熱い視線が注がれています。多くの国民が、今の時代に即した家族のあり方について、政治家が真剣に向き合うことを切望している様子が伺えます。
憲法の解釈と今後の大きな壁、そして編集者の視点
議論を進める上で最大のハードルとなるのが、日本国憲法第24条の規定です。そこには「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」と記されています。ここでいう「性的指向」とは、恋愛や性愛の対象がどの性別に向いているかを指し、「性自認」は自分自身の性別をどう認識しているかを意味する専門的な概念ですが、これらが憲法の文言とどう整合するかが問われています。
2015年02月には、当時の安倍晋三首相が参院本会議にて「現行憲法の下では、同性カップルに婚姻の成立を認めることは想定されていない」という旨の答弁を行いました。現在進行中の訴訟でも、国側は原告と激しく争う姿勢を崩していません。こうした政府の硬直した見解を、公明党がどのように突き崩し、自民党へ働きかけていくのかが今後の焦点となるでしょう。
私個人の意見としては、愛し合う二人が法的に保護される権利は、性別を問わず等しく認められるべきだと考えます。憲法が制定された当時には想定されていなかった事態であっても、現代の価値観に照らし合わせれば、多様性を尊重することこそが「幸福追求権」の実現に繋がります。政治の役割とは、時代の変化に取り残された人々を救い、誰もが自分らしく生きられる社会を作ることではないでしょうか。
2019年というこの年は、日本における「家族」の定義がアップデートされる歴史的な転換期になるかもしれません。公明党が打ち出す方向性が、単なるポーズではなく、実効性のある法整備へと繋がることを強く願います。私たちはこれからも、すべての人が平等に愛を誓い合える社会の実現に向けて、この議論のプロセスを注視し続けなければなりません。
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