2019年08月14日、セブン-イレブンのお弁当や惣菜を製造する「中食(なかしょく)」業界の最大手、わらべや日洋が最新の人事異動を発表しました。今回の人事の目玉は、2019年09月01日付で実施される組織のさらなる進化と、グローバル展開を加速させるための戦略的な配置換えにあると考えられます。特に、経営の要である専務や常務クラスの役員たちが、新たな分野に軸足を移すことで、同社のさらなる飛躍を目指す姿勢が鮮明になっています。
まず注目したいのが、取締役兼専務執行役員である辻英男氏の動きです。これまで海外事業部長として手腕を振るってきた辻氏は、2019年09月01日より「新規開発部」と「海外事業部」の両方を「管掌(かんしょう)」することになりました。ここで言う管掌とは、単に部長として実務を行うだけでなく、その部門全体を管理し、経営的視点から責任を持って監督することを指します。国内市場が飽和する中で、新しい食の形を模索する意気込みが伝わりますね。
海外シフトと徹底した品質管理へのこだわり
また、生産現場の命とも言える「生産QC部」には、白井恒久氏が管掌役として就任する予定です。QCとは「Quality Control」の略称で、日本語では「品質管理」と訳されます。具体的には、製造される食品の安全性を確保し、常に一定の美味しさを消費者に届けるための重要な工程を指す言葉です。これまでお客様相談部を統括してきた白井氏が品質のトップに立つことで、消費者の声をより直接的に製造現場へ反映させる狙いがあるのでしょう。
さらに、購買部門を率いてきた大谷正美氏は新規開発の担当へと移り、森浩司氏が新たに取締役兼執行役員として海外事業部長の席に座ります。これら一連の流れからは、従来の枠組みに囚われない柔軟な組織作りへの意志を感じずにはいられません。SNS上でも「わらべやの人事はいつも堅実だけど、今回は海外への本気度が見える」「セブンのおにぎりが海外でさらに普及する前兆かもしれない」といった、期待を寄せる声が数多く上がっています。
筆者の個人的な見解としては、今回の人事は非常にバランスの取れた「攻めと守りの融合」であると評価しています。海外進出という大きな成長戦略を掲げる一方で、生産QCという食の根幹を揺るがせない体制を整えることは、食品メーカーにとって理想的な形です。国内の人口減少を見据え、2019年09月01日を境に同社がどのような新しい「食の喜び」を世界に届けてくれるのか、今から楽しみでなりません。
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