【革新的】血液1滴で複数のがんを早期発見!東レが挑む遺伝子検査の未来とマイクロRNAの力

化学素材の大手である東レが、医療の未来を大きく変える可能性を秘めた技術をいよいよ実用化に向けて動き出します。わずか血液1滴から、複数のがんの種類を一度に発見できる画期的な検査キットについて、2019年中に厚生労働省へ製造販売の承認を申請する計画を発表しました。この検査は、特に早期発見が難しいとされる膵臓(すいぞう)がんなどを含めた様々ながんの兆候を捉えることが期待されています。承認されれば、2020年にも実際に臨床の現場で利用可能となる見込みで、多くの方が手軽に、そして高精度ながん検査を受けられるようになるでしょう。

この検査の最大の特長は、利用者への負担が極めて少ない点にあります。必要な血液量は、たったの1滴、具体的には50マイクロリットル(100万分の50リットル)程度で済むのです。現在、米国などで実用化されている遺伝子検査によるがん発見方法では、数十ミリリットル以上の採血が必要となる場合もあり、それに比べて東レの手法は利用者の身体的負担を大幅に軽減できます。しかも、がんの有無を判定する精度は95%以上と非常に高く、早期の段階でがんを見つけ出す強力なツールとなるでしょう。

東レが開発したのは、「マイクロRNA」という物質を検出する手法です。マイクロRNAとは、ヒトの体内に約2,600種類も存在し、遺伝子の働きを細かく調節する役割を持つ遺伝子発現調節分子のことです。がん細胞は、増殖や転移を進める過程で、健常な細胞とは異なる特定のマイクロRNAを血液中に多く分泌することが分かっています。この特定のマイクロRNAの増減を捉えることが、がんの存在を示す確かな指標になるのです。

この画期的な検査を実現するために、東レは国立がん研究センターなどと共同で2014年から研究プロジェクトを推進してきました。このプロジェクトの成果として、乳がんであれば5種類、大腸がんであれば3種類といった具合に、それぞれのがんの発生に深く関わる「鍵となるマイクロRNA」を特定することに成功しています。そして、東レはこの成果を応用し、独自の素材や加工技術を駆使した遺伝子解析チップを開発しました。このチップは、従来の技術と比べて100倍もの感度で、微量なマイクロRNAを検出し、高精度な検査を可能にしているのです。

特に、膵臓がんや胆道にできるがんを検査する東レの遺伝子解析チップは、2019年4月に厚生労働省の「先駆け審査指定制度」の対象品目に選定されました。これは、世界に先駆けて日本で開発され、革新的な医薬品や医療機器を早期に実用化するための制度で、通常12〜14カ月を要する承認審査期間が、最短で6カ月に大幅に短縮されるメリットがあります。この選定は、東レの技術が医療分野において極めて重要な進歩をもたらすと国も認めている証拠だと言えるでしょう。

このニュースは、SNSでも大きな反響を呼んでいます。特に「採血が怖い人には朗報」「数万円で複数のがんが一度にわかるのはすごい」「これで早期発見が増えれば治療の負担が減る」といった、検査の手軽さと高精度化に対する期待の声が多く見受けられます。また、早期発見が難しい膵臓がんへの適用可能性についても、「これで助かる命が増えるかもしれない」と、医療の進歩に希望を抱くコメントが目立っています。私自身の意見としても、この技術はがん検診のハードルを劇的に下げ、より多くの人々に早期治療の機会を提供する、まさに「医療革命」の第一歩だと確信しています。がんの早期発見・早期治療は、患者さんの予後(病気の経過や結末の見通し)を大きく左右する鍵であり、この技術が実現する未来は、私たちの健康寿命を延ばすことに大きく貢献するでしょう。

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