2019年、秋の味覚に異変!?サンマ不漁で価格高騰、食卓から消える危機の真相に迫る

2019年08月23日現在、日本の秋を象徴する味覚であるサンマが、かつてない危機に直面しています。日本最大の水揚げ量を誇る北海道根室市の花咲港では、本来であれば活気に満ち溢れるはずの初競りが、例年のわずか1割程度という極めて厳しい状況で幕を開けました。食卓に季節を運ぶ青魚の代表格が、今や手の届かない「高級魚」へと変貌を遂げようとしている現実は、多くの消費者にとって見過ごせない事態と言えるでしょう。

SNS上でも「スーパーで見かけたけれど一匹が細くて高い」「今年はサンマを諦めるしかないのか」といった悲痛な声が相次いで投稿されています。ネット上では「#サンマ不漁」という言葉が飛び交い、庶民の味方が遠のいていくことへの嘆きが広がっている様子が鮮明に伝わってくるのです。漁師の方々の苦労を思うと胸が痛みますが、家計を預かる身としても、この異常事態がいつまで続くのかという不安が尽きないのが本音ではないでしょうか。

具体的な数字を見ると、その深刻さがより浮き彫りになります。2019年08月22日に花咲港で水揚げされたサンマは約14トンに留まりましたが、例年であればこの時期は100トンから200トンもの漁獲があるのが当たり前でした。半世紀ぶりの不漁と呼ばれた2017年をさらに下回るペースでの滑り出しに、関係者の間では衝撃が走っています。さらに、水揚げされた魚体も120グラム前後と小ぶりで、身の入りが芳しくない痩せた個体が目立っているのです。

この品薄状態を反映し、卸売価格は驚くべき跳ね上がりを見せています。2019年08月22日の競りでは、1キログラムあたり最高で2430円という値が付けられました。これは前年の同時期と比較して約8割も高く、昨年の全国平均卸値の10倍前後に相当する計算となります。一匹あたりの小売価格に換算すると175円から300円ほどになり、まさに異例の高値と言わざるを得ない水準に達しているのが現状です。

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深刻な不漁の背景と、サンマを巡る国際情勢の変容

なぜこれほどまでにサンマが獲れないのでしょうか。水産庁などの調査によると、日本近海へとやってくるサンマの群れの量、いわゆる「来遊量(らいゆうりょう)」が激減していることが大きな要因です。来遊量とは、特定の海域に魚が移動してくる全体数のことを指しますが、2019年09月中旬まではこの低調な傾向が続くと予測されています。海水温の変化といった環境要因が、サンマの回遊ルートを大きく狂わせている可能性があるのです。

また、国際的な漁業競争の激化も無視できない要素となっています。公海(こうかい)、つまりどの国の主権も及ばないオープンな海域において、中国や台湾の大型漁船による漁獲量が増加しています。日本近海に辿り着く前にサンマが捕獲されてしまう現状があり、これが日本の漁獲枠に深刻な影響を及ぼしていることは明白でしょう。資源管理のあり方が、今まさに地球規模の課題として突き付けられているのかもしれません。

編集部の視点:伝統的な食文化を守るために私たちができること

私たち日本人が長年親しんできた「秋のサンマ」という文化が、今まさに岐路に立たされています。単なる価格の高騰という問題以上に、気候変動や国際情勢が複雑に絡み合うことで、特定の魚種が食卓から消えてしまうリスクを実感せずにはいられません。安価で栄養豊富なサンマを誰もが楽しめる環境は、決して当たり前のものではなくなったという厳しい自覚を持つ必要があるのではないかと私は考えています。

今後、大型船による漁が本格化することで流通量が増えることを期待したいところですが、2019年09月前半にかけての需要期に供給が安定しなければ、消費者の「サンマ離れ」は加速する恐れがあります。一度失われた食習慣を取り戻すのは容易ではありません。持続可能な漁業の実現と、環境保護に向けた具体的な一歩を今すぐ踏み出すことが、未来の食卓に彩りを残す唯一の道となるに違いないと確信しています。

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