2019年08月24日、東京2020組織委員会より、大会の象徴となる公式アートポスターを制作する総勢19組のアーティストが発表されました。オリンピックの魅力を描くのは、『MONSTER』や『20世紀少年』で世界を圧倒した漫画家の浦沢直樹さんや、自然の根源的な力を表現する美術家の鴻池朋子さんら11組です。一方、パラリンピック側には『ジョジョの奇妙な冒険』で知られる漫画家の荒木飛呂彦さん、色彩豊かな世界観を持つ写真家の蜷川実花さんら8組が名を連ねました。
今回の人選で最も大きな関心を集めているのは、漫画家という「サブカルチャー」の象徴が起用された点ではないでしょうか。浦沢さんや荒木さんは、単なるコミックの枠を超えて美術館で大規模な展覧会を成功させている現代のマスターピースとも言える存在です。日本が世界に誇るポップカルチャーの第一人者をメインストリームに据えるこの試みは、開催国である日本の文化的な成熟度をアピールする上で、非常に効果的な一手だと私は確信しています。
ネット上のSNSでも、この衝撃的なメンバー発表に「夢の競演すぎる」「荒木先生が描くパラリンピックなんて期待しかない」と、興奮冷めやらぬ声が次々と寄せられています。特にアニメや漫画を愛する層からは、どのようなタッチでスポーツの祭典が描かれるのかという点に注目が集まっており、発表前からポスターそのものが一つの作品として熱望されている様子がうかがえます。単なる告知物ではなく、コレクターズアイテムとしての価値すら予感させる盛り上がりです。
一方で、現代美術界からも第一線を走る精鋭たちが集結しました。「既存の美術」という既成概念を壊し、多様な表現を模索する作家たちが選出されており、そのクリエイティビティが公式ポスターにどのような化学反応を起こすか非常に興味深いです。私見ですが、伝統的なグラフィックデザインと、物語性豊かな漫画や前衛的なアートが混ざり合うことで、これまでのオリンピックにはなかった「新時代の幕開け」を告げるヴィジュアルが誕生するでしょう。
1964年の伝説を超えて!語り継がれる新たなアイコンの誕生へ
かつて開催された1964年の東京大会を振り返ると、グラフィックデザイナーの亀倉雄策氏が手がけた伝説的な公式ポスターが思い出されます。日の丸を背景に金の五輪マークと「TOKYO 1964」を配したあのデザインは、戦後復興を力強く宣言した日本のアイコンとなりました。しかし、今回のアーティストたちはあえてその「正解」をなぞるのではなく、多様性が求められる令和の時代にふさわしい、多角的なメッセージを吹き込んでくれるに違いありません。
なお、これらの公式アートポスターは2019年内に公開されることが決定しており、その後は美術館での展示や公式ライセンス商品としての販売も計画されているようです。ポスターがただの紙媒体に留まらず、後世にまで語り継がれる歴史的な財産となることを、私たちは今まさに目の当たりにしようとしています。浦沢直樹さんや荒木飛呂彦さんたちが、スポーツの躍動感や人間の可能性をどう表現するのか、その発表の瞬間まで期待に胸が膨らみます。
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