【高山リード】世界シェア2割の金沢発・精密技術がアジアを席巻!バングラデシュ・パキスタン進出で狙う「世界の縫製拠点」NO.1への道

石川県金沢市に本拠を置く、織機の基幹部品「リード」の国内最大手・高山リードが、アジア市場でのさらなる飛躍を目指して攻勢をかけています。2019年09月05日現在、同社は現在展開している6カ国の販売代理店網を、今後3年以内にバングラデシュやパキスタンへも拡大する方針を固めました。繊維産業が急速に発展するこれらの地域を「世界の縫製拠点」と見定め、輸出比率を現在の7割から8割へと引き上げる壮大な計画が始動しています。

SNS上では「地元の金沢から世界トップシェアを争う企業があるなんて誇らしい」「日本の精密なモノづくりが、アジアの繊維産業を支えているのは胸が熱くなる」といった期待の声が数多く寄せられています。米中貿易摩擦の影響で世界経済に不透明感が漂う中、守りに入るのではなく、未知の市場を開拓しにいく同社の姿勢は、多くのビジネスマンや投資家からもポジティブなサプライズとして受け止められているようです。

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織機の命「リード」とは?世界を支える驚異の精密加工技術

そもそも「リード(筬=おさ)」とは、織機においてどのような役割を果たすのでしょうか。これは薄いステンレス製の金属板を、わずか0.1ミリ程度という驚異的な間隔で並べた、まるで「くし」のような形状をした部品です。この微細な隙間に縦糸を通し、前後に動かしながら横糸を打ち込むことで、美しい織物が出来上がります。繊維の密度や品質を決定づける「織機の心臓部」とも言える重要なパーツなのです。

高山リードはこの分野で国内シェア約7割、世界でも2割のシェアを誇るグローバルリーダーです。1915年の創業以来、長年培ってきたステンレスの精密加工技術は、まさに職人技の結晶と言えるでしょう。現在、中国やマレーシアなどアジア5カ国に生産拠点を持ち、インドやベトナム、米国などへも供給を行っていますが、今回の新市場開拓により、その影響力はさらに強固なものになるに違いありません。

編集者の視点から見れば、このように特定の部品で圧倒的なシェアを持つ「ニッチトップ」企業の存在こそが、日本経済の底力だと痛感します。どんなにデジタル化が進んでも、衣服や産業資材といった「実体のある布」が必要な限り、同社の技術は世界中で求められ続けるはずです。バングラデシュのような成長著しい国で、日本の伝統と技術が融合した部品が活躍する姿を想像すると、非常にワクワクしますね。

「繊維機械の五輪」で証明した次世代の突破口と人材育成

同社の勢いは、2019年3月期の売上高が前の期比8%増の約18億円と、過去最高水準を記録したことにも表れています。しかし、現状に甘んじることなく、次世代のニーズを捉えた商品開発にも余念がありません。近年のトレンドである高速織機に対応するため、通常よりも25%の軽量化を実現した高付加価値品を年内に投入する予定です。これにより、生産性の向上と耐久性の両立という難題をクリアしようとしています。

2019年6月にスペインのバルセロナで開催された「ITMA(国際繊維機械展示会)」では、この最新技術が世界に披露されました。4年に1度開催され「繊維機械のオリンピック」とも称されるこの大舞台に、同社は入社2年目の若手社員を派遣しています。技術の承継だけでなく、若いうちから世界の最前線を肌で感じさせるという同社の教育方針からは、100年企業としての余裕と、未来へ向けた強い意志が感じられます。

今後は衣料用のみならず、自動車や土木分野で使われる産業資材向けの需要も拡大が見込まれています。石川県中能登町の生産拠点では研究開発人員の増強も検討されており、地域経済への貢献度もますます高まっていくでしょう。伝統を守りつつ、果敢に「世界の縫製拠点」へと挑む高山リードの挑戦は、停滞しがちな日本の製造業にとって、明るい希望の光となるはずです。

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