乳がん検査の常識が変わる!神戸大発IGSが20億円調達、痛みのないマイクロ波診断装置の実用化へ

医療の未来を大きく変える画期的なニュースが飛び込んできました。神戸大学発のスタートアップ企業であるインテグラル・ジオメトリー・サイエンス(通称:IGS)が、2019年09月13日に、凸版印刷をはじめとする計9者から総額20億円という巨額の資金調達を実施したことを明らかにしました。この資金は、マイクロ波技術を駆使した新型乳がん検診装置の実用化に向けて投じられます。

SNS上では「乳がん検診は痛いのが当たり前だと思っていたけれど、これで救われる人が増えるはず」「若い世代でも発見しやすくなるのは画期的」といった期待の声が次々と上がっています。今回の出資には凸版印刷のほか、第一生命保険や旭化成、みやこキャピタルなどが名を連ねており、業界を越えた熱い注目を浴びていることが伺えます。まさに、社会全体で女性の健康を守ろうとする強い意志が感じられる動向ではないでしょうか。

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マイクロ波が切り拓く「痛くない」高精度検査の仕組み

IGSが開発した装置は、従来のX線マンモグラフィーとは一線を画す仕組みを採用しています。2019年09月13日に公開された試作機では、がん細胞がマイクロ波を反射するという特性を最大限に活用しています。アンテナから放射状に照射されたマイクロ波の跳ね返りを独自のアルゴリズムで解析し、3次元画像として再構成することで、1ミリメートル未満という極めて微細ながん細胞までも特定することが可能になるそうです。

ここで注目したい「マイクロ波」とは、電子レンジや携帯電話などでも使われている電磁波の一種です。この技術の最大の利点は、脂肪組織は通り抜け、がん細胞に当たった時だけ強く反射するという性質にあります。これにより、従来の検査では判別が難しかった組織の隙間に潜むがんも、まるで見透かすかのように鮮明に捉えることができるのです。技術の進歩が、これまで見逃されていたリスクを最小限に抑えてくれることが期待されます。

若年層の課題を解決し2021年の販売開始を目指す

現在の主流であるX線装置には、乳房を強く圧迫するための激しい痛みや、放射線による被曝という懸念が常に付きまとっていました。特に若い女性の乳房はコラーゲン繊維が豊富な「高濃度乳房(デンスブレスト)」であることが多く、X線では全体が白く写ってしまうため、がんが隠れて見えにくいという大きな課題がありました。マイクロ波はこの壁を容易に突破し、苦痛を与えることなく高精度な診断を可能にするのです。

このプロジェクトには凸版印刷が開発した専用の特殊フィルムも使用されており、まさに日本のものづくりの結晶とも言える製品です。IGSは2020年度から治験(製造販売の承認を得るための臨床試験)を開始する予定で、順調に進めば早くて2021年秋には市場への投入が始まります。検診へのハードルを下げ、早期発見を当たり前にするこの装置は、多くの女性にとって「福音」となるに違いありません。

筆者個人の意見としては、このような大学発の高度な数学的解析技術が、ダイレクトに人命を救うツールへと昇華される流れを心から歓迎します。検査が「怖いもの」から「安心を得るための手軽な習慣」に変わることで、救える命が劇的に増えることを切に願ってやみません。民間企業がこれほど大規模な支援を行う意義は大きく、日本発のイノベーションが世界の標準となる日を期待して待ちたいと思います。

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