新潟の米作りが変わる!「獺祭」を支えるエコ・ライス新潟の挑戦と衛星・ドローンが導く酒米の未来

新潟県長岡市に拠点を置くエコ・ライス新潟が、日本酒ファン垂涎の銘柄「獺祭」の原料となる酒米「山田錦」の増産に乗り出します。2019年08月24日の発表によりますと、同社は2020年から作付面積を前年比3割増の130ヘクタールへと拡大する方針を固めました。SNS上では「新潟で山田錦を育てる挑戦が楽しみ」「テクノロジーの活用に期待したい」といった熱い視線が注がれています。

この増産された高品質な酒米は、すべて山口県の名蔵元・旭酒造へと供給される予定です。日本酒の国内消費が全体として落ち着きを見せるなか、世界的に愛される「獺祭」の勢いはとどまるところを知りません。同社の豊永有社長も、原料となる酒米への需要は今後さらに高まっていくと確信しており、この強気な生産拡大へと踏み切った背景には揺るぎない市場への信頼感があるのでしょう。

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スマート農業が切り拓く「新潟産山田錦」の新たな可能性

実は新潟県内において、山田錦を育てる農家はまだ少数派であることをご存知でしょうか。県内の酒米生産の約8割は「五百万石」という品種が占めており、その多くは県内の酒造メーカーへと出荷されています。しかし、山田錦は五百万石に比べて販売単価が2割ほど高く、農家にとっては収益性を高める絶好のチャンスとなります。まさに攻めの農業を象徴する動きといえるでしょう。

また、収穫時期の分散という実利的なメリットも見逃せません。新潟の主力である「コシヒカリ」や「五百万石」は9月上旬に収穫を迎えますが、山田錦は10月中旬からが本番となります。収穫のピークをずらすことで、農作業の負担を軽減する「作業分散」が可能になるのです。これにより、大規模な農地を管理する農家の方々も、より効率的で無理のない持続可能な経営を実現できるようになります。

ただし、西日本が主な産地である山田錦を雪国・新潟で育てるには、気候の違いという大きな壁が立ちはだかります。そこでエコ・ライス新潟が導入したのが、宇宙と空からの最新テクノロジーです。人工衛星やドローンを活用した実証実験を開始し、科学的なデータに基づいた栽培技術の確立を急いでいます。経験と勘だけに頼らない、データ駆動型の農業がいよいよ本格始動しました。

具体的には、国際宇宙ステーションの運用にも携わる専門企業の協力を得て、衛星から圃場を分析します。葉緑素の分布や温度などを可視化し、ドローンの精密な画像と組み合わせることで、5センチ単位という驚きの精度で生育状況を把握する仕組みです。これら5年分のデータをAIに学習させ、最適な肥料の量や収穫時期を自動で通知するシステムを構築し、新潟発の最高級酒米づくりを支えていく計画です。

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