観光業界の風雲児、星野リゾート(本社:長野県軽井沢町)が、山口県下関市に新たな都市観光ホテル「星野リゾート OMO 下関」(仮称)を建設し、2023年春の開業を目指すことが、2019年6月15日に明らかになりました。このニュースは、地方創生や観光のあり方に一石を投じるものとして、多くの注目を集めています。「OMO」というのは、都市観光を楽しむためのホテルブランドであり、これまで北海道旭川市、東京・大塚、大阪・新今宮に展開されてきた人気のシリーズです。今回の下関進出は、4施設目の展開となり、その立地は、雄大な関門海峡に面したウォーターフロント再開発エリア「あるかぽーと地区」が選ばれました。
下関市が昨年11月に公募したホテル事業において、星野リゾートが優先交渉権を獲得し、今年4月下旬に基本協定を締結しています。当初の提案では、14階建て、延べ床面積約1万900平方メートル、客室数186室という大規模な計画が示されました。しかし、星野リゾートの星野佳路代表は、6月13日の記者会見で、「その場所や風景に最適な建物にしたいので、形や高さなどの詳細が変更になる可能性もあります」と柔軟な姿勢を示しており、地域の景観との調和を重視する同社の哲学が垣間見えます。
星野代表は、下関市が歴史的な魅力や美しい景色を持っているにもかかわらず、多くの観光客にとって**「通過型の観光地」となってしまっている点を指摘されました。私も編集者として、この指摘は非常に的を射ていると感じております。せっかくの素晴らしい資源も、立ち寄ってじっくりと楽しむ「泊まる理由」がなければ、単なる移動の途中地点で終わってしまうのは大変もったいないことです。
OMOブランドが下関の街を「観光地」に変える
今回のOMO下関の開業は、この課題を解決するための強力な起爆剤になるでしょう。星野代表は「都市の持つ魅力そのものを『泊まる理由』へと再構成し、積極的に発信することで、多くの宿泊客を呼び込みたい」と強い意欲を表明されています。OMOホテルでは、単に宿泊施設を提供するだけでなく、「OMOレンジャー」と呼ばれる専門スタッフが、周辺の街の隠れた魅力を深く掘り起こし、宿泊客に楽しく、分かりやすい形で紹介・案内を行うのが特徴です。
この「街全体をフィールドと見なす」都市観光へのアプローチこそが、星野リゾートの真骨頂であり、下関のポテンシャルを最大限に引き出すカギになると確信しています。SNSでは、この開業決定を受けて、「下関に星野リゾートなんて最高!」「関門海峡の景色を見ながら泊まれるなんて楽しみすぎる」といった期待の声が多く上がっており、早くも開業への熱の高まりが感じられます。
ちなみに、星野リゾートは山口県内で、既に長門湯本温泉**(山口県長門市)にて、温泉旅館ブランドの**「星野リゾート 界 長門」を建設中で、こちらは2020年3月の開業**が予定されています。今回の下関での事業は、これに続く山口県内2施設目のプロジェクトとなり、同社の地域観光への貢献に、ますます期待が高まるばかりでございます。下関市あるかぽーと地区のウォーターフロントが、OMOの力でどのように生まれ変わるのか、今後の進展を注視していく必要があるでしょう。
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