2019年09月20日、日本の社会保障制度が歴史的な転換点を迎えました。政府は「全世代型社会保障検討会議」の初会合を開催し、少子高齢化という荒波に立ち向かうための本格的な議論をスタートさせたのです。議長を務める安倍晋三首相は、年齢に関わらず意欲ある人が活躍できる環境整備の重要性を力説しており、これまでの「支えられる側」だった高齢者の定義そのものが見直されようとしています。
SNS上では「70歳まで働くのが当たり前になるのか」「現役世代の負担がどこまで増えるのか不安」といった切実な声が飛び交っています。一方で「元気なうちは社会に貢献したい」という前向きな意見も見られ、国民の関心は非常に高い状況です。この会議の大きな目的は、特定の世代に負担が集中する構造を改め、子供からお年寄りまで全員が安心できる仕組みを再構築することにあります。まさに日本の未来を左右する重要な舵取りが始まったと言えるでしょう。
2022年度の危機を乗り越える「給付と負担」の抜本改革
議論の焦点となっているのは、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になり始める2022年度以降のシナリオです。医療費や介護費の急増が予想される中、現在の現役世代が支払う保険料率は、2022年度にも労使合計で30%を超えるという衝撃的な試算も出ています。これは、給料の約3分の1が社会保障に消えていくことを意味しており、経済の活力を維持するためには、もはや給付と負担のバランス見直しを避けて通ることはできません。
ここで注目されるのが「受診時定額負担」という考え方です。これは、病院の窓口で支払う料金に一定額を上乗せする仕組みで、安易な受診を抑え、本当に医療を必要とする人へ資源を集中させる狙いがあります。また、現在は無料で行われている「ケアプラン(介護計画)」作成の有料化も検討材料に挙がっています。これらは国民の生活に直結する痛みとなりますが、次世代に制度を引き継ぐためには、聖域なき議論が求められるフェーズに突入したのだと私は感じます。
今後は、2019年09月24日に自民党の「人生100年時代戦略本部」が議論を開始し、政府と与党が一体となって年内の中間報告を目指します。2020年の通常国会では年金や介護の法案提出、そして6月の「骨太の方針」で医療改革の全容が固まる予定です。単なる「高齢者=弱者」という固定観念を捨て、生涯現役でいられる健康寿命の延伸こそが、この国を救う唯一の処方箋になるのではないでしょうか。
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