囲碁界にまた一つ、歴史を塗り替える新たな記録が刻まれました。2019年09月20日、東京・市ケ谷の日本棋院にて「第67期囲碁王座戦」の挑戦者決定戦が開催され、19歳の新星・芝野虎丸八段が、21歳の許家元八段との激闘を制しました。195手までで黒番中押し勝ちを収めた芝野八段は、これにより井山裕太王座への挑戦権をその手に掴み取っています。10代での王座挑戦は、同棋戦における史上最年少の快挙であり、ファンの間でも大きな注目を集めています。
対局後のインタビューで芝野八段は、非常に難しい戦いだったと振り返りつつ、勝利への安堵感をにじませていました。以前から「早くタイトル戦で井山王座と戦いたかった」と語っていた彼にとって、今回の挑戦はまさに念願が叶った形と言えるでしょう。自身の力が現代の囲碁界の頂点に対してどこまで通用するのか、その対決を心待ちにする様子には、若き精鋭らしい爽やかな自信が感じられます。SNSでも「虎丸旋風が止まらない」「世代交代の予感がする」といった熱い声が溢れています。
芝野八段は、現在国内四冠を保持する絶対王者・井山王座を猛追する若手筆頭のホープです。「中押し勝ち」とは、囲碁において形勢に大差がつき、相手が投了することで決着することを指しますが、これを実現する彼の圧倒的な読みの深さは驚異的です。攻守のバランス感覚に優れ、常に冷静な「形勢判断(盤面がどちらに有利か見極める力)」は、ベテラン棋士をも凌ぐ精度を誇ります。19歳という若さながら、その盤上での佇まいは既に風格に満ち溢れています。
2019年08月から始まった名人戦でも、芝野八段は張栩名人を相手に白熱した戦いを演じており、七大タイトル獲得へ向けて順調な歩みを進めています。井山王座との過去の対戦成績は1勝0敗と勝ち越しており、相性の良さも期待を抱かせる要因の一つです。私個人の見解としても、芝野八段の持つ「恐れを知らない柔軟な発想」が、絶対王者の牙城をどのように崩していくのか、その戦術的な駆け引きには知的好奇心を刺激されずにはいられません。
頂上決戦は2019年10月25日!ウェスティンホテル大阪で開幕
注目の五番勝負第1局は、2019年10月25日に「ウェスティンホテル大阪」で幕を開けます。5連覇と通算7期目の防衛を目指す井山王座に対し、芝野八段がどのような策を講じて挑むのか、日本中の囲碁ファンの視線が大阪へと注がれることでしょう。1999年生まれの若武者が、2014年の入段からわずか数年で世界の強豪を破り、ここまで登り詰めた物語は、将棋界の藤井聡太七段の活躍にも匹敵する輝きを放っています。新時代の王者が誕生する瞬間を見逃せません。
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