日本の産業界を支える「品質」の祭典が、今年も華やかに幕を開けました。日本科学技術連盟は2019年10月01日、総合的品質管理(TQM)の分野で顕著な功績を残した個人や組織を讃える、2019年度「デミング賞」の受賞者を公表しています。TQMとは、組織全体で業務の質を向上させ、顧客満足を高める経営手法を指します。この名誉ある賞は、戦後の日本に統計的品質管理を伝えたエドワーズ・デミング博士の遺志を継ぐものであり、品質大国日本の象徴とも言える存在です。
注目のデミング賞本賞には、早稲田大学創造理工学部の永田靖教授が選出されました。永田教授は長年にわたり、学術的な研究と教育の両面から品質管理の普及に尽力され、産学連携の架け橋として多大な貢献を果たしたことが高く評価されています。SNS上でも「日本の製造業を理論面で支えてきた先生の受賞は納得」「学生への熱心な指導が実を結んだ」といった、教育者としての姿勢を称える声が数多く寄せられています。理論を現場に落とし込むその手腕は、まさに本賞にふさわしいものでしょう。
さらに、過去の受賞から3年以上を経て、なお進化を続ける組織に贈られる「デミング賞大賞」には、福岡県宮若市に拠点を置くトヨタ自動車九州が選ばれました。一度の受賞に甘んじることなく、継続してTQMの精度を高め、圧倒的な品質向上を実現し続ける同社の姿勢は、多くの企業の模範となります。SNSでは「九州から世界へ高品質な車を届ける熱意がすごい」と地元のファンからも歓喜の声が上がっており、地域経済を牽引するリーダーとしての存在感を改めて見せつける結果となりました。
また、実務に役立つ優れた知見を共有する「日経品質管理文献賞」には、3つの著作が選出されています。ISO規格の誤解を解き明かす一冊や、開発者向けの市場分析術、そして企業の根幹を成す人材育成を説いた書籍など、現代のビジネス課題に直結するラインナップです。編集者としての私の視点では、昨今の目まぐるしい市場変化の中で、こうした「本質的な学び」を体系化する文献の重要性はかつてないほど高まっていると感じます。2019年11月06日、東京・大手町の経団連会館にて開催される授賞式が待ち遠しいですね。
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