2019年10月01日から鳴り物入りで始まったキャッシュレス決済のポイント還元制度ですが、その公式ツールとして経済産業省がリリースした店舗検索アプリが現在、大きな注目と波紋を呼んでいます。この制度は、指定された中小店舗でクレジットカードや電子マネーを利用すると、最大5%のポイントが消費者に還元される仕組みです。しかし、肝心の対象店舗を探すためのアプリにおいて、使い勝手の面で課題が浮き彫りとなっているのです。
特にユーザーを悩ませているのが、地図上に表示されるアイコンの重複問題でしょう。本来であれば1つの店舗に対して1つのピンが表示されるべきところ、同じお店が複数のピンで地図を埋め尽くしているケースが散見されます。これはシステム上のデータ統合が不十分なことが原因と考えられますが、外出先でサッとお店を探したい利用者にとっては、情報の取捨選択を強いる非常に不便な状況と言わざるを得ません。
さらに現場を混乱させている要因として、まだ制度の運用が始まっていない「準備中」の店舗まで地図上に掲載されている点が挙げられます。実際に足を運んでみたら還元を受けられなかったという事態も想定され、SNS上では「紛らわしい」「もっと精度を上げてから公開してほしかった」といった厳しい意見が相次いで投稿されています。せっかくの便利な制度も、窓口となるアプリの信頼性が低いと、国民のキャッシュレス化への意欲を削ぎかねません。
筆者の個人的な見解としては、官民一体となって進める大規模なプロジェクトだからこそ、UI(ユーザーインターフェース)と呼ばれる「使いやすさの設計」にはより細心の注意を払うべきだったと感じます。いくら還元率が魅力的でも、道具が使いにくいとストレスが溜まるものです。2019年10月04日現在、事務局はこれらの不備を順次修正する方針を示していますが、早急な改善が望まれます。今はまだ発展途上のサービスとして、温かく見守る忍耐も必要かもしれません。
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