ゴミが宝物に変わる?「ジャンクジャーナル」の魅力と作り方。古い切手や包装紙で自分だけの世界をコラージュ!

旅先で見つけた異国情緒あふれる包装紙や、読めないけれどフォントが美しい洋書、さらには古い切符や伝票など、使い道はなくても捨てられない「紙モノ」が手元に眠っていませんか。そんな愛すべき紙たちを一冊の冊子にまとめ上げる「ジャンクジャーナル」が、今大きな注目を集めています。

ジャンクジャーナルとは、直訳すれば「ガラクタの日記」ですが、その実態はまさに「紙の宝箱」と呼ぶにふさわしいアート作品です。2019年9月24日時点のデータによれば、ハンドメイドマーケット「minne」での検索数が前年同月の4倍以上に急増しており、その人気は留まるところを知りません。

SNSでも「めくる時の音がたまらない」「眺めているだけで癒やされる」といった反響が相次いでいます。ジャンクジャーナルの最大の魅力は、ルールに縛られない自由さにあります。素材選びからレイアウトまで、作り手の感性がダイレクトに反映されるため、世界に二つとない作品が生まれるのです。

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作家が語るヴィンテージ素材の芳醇な世界

東京都大田区で活動する作家のzirkus(ツィルクス)さんは、1960年代のファッション誌や香水のパッケージなどを組み合わせ、物語性のある一冊を仕立てています。古い雑誌には現代にはない気品や華やかさが宿っており、紙から漂う独特の香りもまた、当時の時代背景に思いを馳せる重要な要素となります。

彼女の作品は、単に素材を綴じるだけではありません。「コラージュ」と呼ばれる、性質の異なる素材を切り貼りして組み合わせる技法を駆使し、色彩豊かに仕上げられています。購入した方からは「手にするだけでワクワクする」との声が多く、手に取った人が言葉を書き込みたくなるような余白の美学も大切にされています。

こうしたヴィンテージ素材は、自身のコレクションのほかネットでも入手可能で、2019年10月04日現在、1冊2,000円台から販売されるなど、アートとしての身近さも人気の秘訣です。古い紙が持つ「経年変化」という味わいが、デジタル時代に生きる私たちの心に温かみを与えてくれるのでしょう。

五感で楽しむ!音や手触りが呼び起こす記憶

ジャンクジャーナルの楽しみ方は、単に眺めるだけにとどまりません。例えば、コーヒー染めを施した紙や包装紙をめくる際に響く「カサカサ」「パリパリ」という音を楽しむ人々も増えています。動画サイトでは、制作過程の音を主役にしたASMR的なコンテンツとしても親しまれているのが現代的です。

また、思い出の「ゴミ」を宝物に変える試みも興味深いものです。ライターの西村まさゆきさんは、海外旅行で手に入れたカップ麺のフタや外れくじ、レシートなどを「旅行ゴミノート」として集約しています。他人には無価値に見える物でも、本人の記憶と結びつくことで、写真には残らない手触りや匂いを再生する装置となります。

編集者の視点から見ても、情報の断片を物理的にアーカイブするこの文化は、非常に贅沢な趣味だと感じます。効率化が叫ばれる世の中だからこそ、あえて手間をかけて「無駄なもの」を愛でる時間は、現代人にとって最高の贅沢であり、心の充足感をもたらしてくれるのではないでしょうか。

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