九州のエネルギーインフラを支える西部ガスが、大きな転換期を迎えようとしています。2019年10月5日、同社の道永幸典社長は、グループ全体を象徴する新たなコーポレートメッセージとして「いつもの朝と、新しい明日を。」を策定したことを明らかにしました。この短い一文には、これまでの歴史で築き上げた信頼と、未知の領域へ踏み出す勇気の双方が凝縮されているのです。
道永社長は今回のスローガンについて、ガス事業の根幹である「安全・安心」を大切にする想いと、変化を恐れず挑戦する姿勢を両立させたと熱く語ります。コーポレートメッセージとは、企業の理念や顧客への約束を分かりやすく言語化した看板のようなものです。これをグループ共通の旗印として掲げることで、組織の一体感をさらに強固なものにする狙いが透けて見えます。
中期経営計画の集大成と、未知なる明日への羅針盤
現在、同社は2020年3月期という、現行の中期経営計画における最終年度の真っ只中にあります。中期経営計画とは、企業が数年後の目標達成のために描く具体的な航海図のことですが、今回の新メッセージはその次のステップを見据えた重要なマイルストーンとなるでしょう。SNS上では「親しみやすい言葉で未来を感じる」といった好意的な意見が寄せられており、地域の期待感は高まっています。
今後はテレビCMなどのメディアを通じて、この想いを広く社内外へ浸透させていく方針です。単なるガスの供給会社という枠組みを超え、グループ各社が持つ知恵を融合させることで、激動の時代を乗り越えていこうとする強い意志が感じられます。伝統を守りつつも、殻を破ろうとする同社の姿勢は、地域の活性化においても大きな原動力となるに違いありません。
筆者の視点としては、エネルギー自由化が進む厳しい市場環境において、あえて「いつもの朝」という普遍的な価値を再定義した点に深い感銘を覚えました。変化の激しい現代だからこそ、変わらない信頼をベースにした革新こそが、真に人々の生活を豊かにするのではないでしょうか。知恵を出し合うという現場主義の姿勢が、どのような「新しい明日」を創り出すのか楽しみです。
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