日本の国土は約75パーセントを山地や丘陵地が占めており、私たちがドライブを楽しむルートの多くは山間部を縫うように走っています。山道を運転していると、黄色い菱形の「落石注意」と書かれた標識を目にする機会も多いでしょう。この標識が本来示しているのは、すでに路面に転がっている石への警戒ですが、実はそれ以上に恐ろしい事態が存在することをご存知でしょうか。
あるドライバーは、走行中に山の急斜面から凄まじい勢いで転がり落ちてきた、一辺が40センチメートルもある巨大な岩の直撃を受けるという戦慄の体験をしました。その衝撃は凄まじく、鉄製のリヤドアに無残な穴を空けるほどだったそうです。もしもその岩が数センチメートルずれて屋根や窓を直撃していれば、車内にまで突き抜けて命に関わる大惨事になっていたに違いありません。
2019年10月12日現在、現場に駆けつけた警察官も「落下中の岩が車を直撃するケースは滅多に聞かない」と驚きを隠せなかったといいます。こうした予測不能な事故に対して、SNS上でも「山道を通るのが怖くなった」「運が悪いで済まされない」といった不安の声が広がっています。自然の脅威を前にすると、私たちはあまりにも無力に感じてしまうものですが、リスクを最小限に抑える方法は存在します。
雨上がりの山道は「落石のゴールデンタイム」
最も警戒すべきタイミングは、激しい雨が止んだ直後の時間帯です。大雨によって斜面の岩を固定していた土砂が削り取られ、流出してしまうことで、岩のバランスが極めて不安定な状態になります。専門的な視点で見れば、これは「土石流」や「地滑り」の予兆に近い現象といえるでしょう。地盤が緩んでいる雨上がりこそ、岩が重力に従って動き出しやすい危険な瞬間なのです。
道路上に大小さまざまな石が散らばっているのを見つけたら、それは山からの「警告」だと捉えてください。それらの石をタイヤで踏んだり乗り上げたりすると、パンクや車体下部の破損を招くだけでなく、さらなる落石を誘発する可能性も否定できません。障害物を冷静に回避しながら、その場所を速やかに、かつ慎重に通り過ぎることが、あなたと愛車を守るための最善の選択となるでしょう。
私自身の考えとしては、ドライブプランを立てる際に天気予報を確認し、悪天候後にはあえて山間部を避ける「ルート変更の勇気」を持つべきだと強く感じます。便利で美しい日本の山岳道路ですが、自然は常に変化していることを忘れてはいけません。万が一の事態を想像し、常に路面の状況に神経を研ぎ澄ませておくことが、真の意味でスマートなカーライフと言えるのではないでしょうか。
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