現代の都市生活において、単身世帯の増加は社会の大きな変化と言えるでしょう。この流れを捉え、日鉄興和不動産は、単身者向け分譲マンションの企画開発に革新的な取り組みを進めています。その核となるのが、単身世帯のライフスタイルや価値観を深く掘り下げる専門の研究機関、「プラスワンライフラボ」です。この研究所での綿密な調査結果をもとに、多様化する入居者のニーズをきめ細かく捉え、マンションの販売促進へとつなげる戦略を展開しているのです。
プラスワンライフラボが特に注力してきたのが、「収納」に関する調査でした。実際に独身の男性からは「布団をしまえる収納スペースが欲しい」という声が、また女性からは「部屋が狭くなってもウォークインクローゼットなどの収納スペースを充実させてほしい」といった具体的な要望が寄せられました。収納への関心が常に高いキーワードであったことから、同社はこの課題を解決するため、画期的なサービス導入を決定しました。
🎁 宅配型トランクルームで住まいを広く!画期的な収納ソリューション
収納への強い要望に応えるため、日鉄興和不動産は、2020年に竣工を予定している2棟の都市型マンションに「宅配型トランクルームサービス」を導入します。対象となるのは、「リビオ東伏見公園」(東京都西東京市)と「リビオレゾン新橋nex」(東京都港区新橋)です。このサービスでは、専用の段ボール箱に荷物を詰めてマンションの宅配ボックスに預けるだけで、衣類などを外部のトランクルームに保管できるシステムです。
このサービスは、データ分析支援とトランクルーム運営を行うデータサイエンスプロフェッショナルズが提供する「sharekura(シェアクラ)」を活用しています。荷物の回収は無料で行われ、月額の利用料が発生しますが、居住者が定期的に設けられた配送日に合わせて荷物を取り出す場合、通常1箱あたり800円からの取り出し手数料が無料になるというメリットがあります。この便利なトランクルームサービスは、今後同社が手掛ける物件にも順次導入される見通しです。SNS上では「これは本当に助かる!」「部屋がスッキリしそう」など、都市生活を送る人々からの肯定的な反響が多く見られました。
🛍️ 無人コンビニやシェアサービスで「あったら便利」を具現化
単身者の快適な暮らしを追求する施策は、収納だけに留まりません。2019年7月に竣工予定の東京都板橋区の物件では、共用部に「無人コンビニ」の機器を導入します。これはカード決済に対応しており、さらに無料通話アプリ「LINE(ライン)」の機能を使って、必要な商品を補充してもらうことも可能です。深夜や早朝など、ちょっとした買い物に非常に便利なサービスと言えるでしょう。
また、東京都江東区の東陽町や墨田区の錦糸町の物件では、「普段は使わないけれど、あると便利」な大型の掃除用具などをシェアできるサービスも開始されています。これらのサービスは、すべてプラスワンライフラボでの調査結果を踏まえて開発されたものであり、単身者の「痒い所に手が届く」ような、細やかなニーズに応えようという同社の強い姿勢が感じられます。
💡 リアルな交流の場「銀座ギャラリー」が掴む真のニーズ
プラスワンライフラボは、首都圏を中心に婚姻数が減少し、単身世帯が増加している社会情勢を背景に、2017年に設立されました。当初はインターネット調査が中心でしたが、よりリアルな声を集めるため、2018年には実店舗である「プラスワンライフラボ 銀座ギャラリー」(東京都中央区銀座)を開設しました。
ここでは、独身男性を対象としたグループインタビューや、独身女性向けのワークショップなどが開催されており、実際に顔を合わせて得られる生の声や、潜在的なニーズを掘り起こしています。調査結果は、マンションのサービス導入だけでなく、洗面台やインテリアといった独自の製品開発にも生かされており、同社の分譲マンションシリーズ「リビオ」の魅力向上に大きく貢献していると言えるでしょう。
同社が展開する「リビオ」シリーズは、主に単身者をターゲットとした30平方メートル台の部屋が多い都市型マンションです。2019年4月末時点で、29棟1,371戸を分譲しており、単身者用分譲マンションの需要は堅調に増加しています。だからこそ、日鉄興和不動産のように、研究所を通じてユーザーの多様なニーズを的確に捉え、住まいの中に具体的なソリューションを組み込めるかどうかが、今後の市場で競争力を維持するための重要な鍵となるでしょう。私見では、住居を提供するだけでなく、生活の質を高めるサービスを付加することが、これからの不動産業界のスタンダードになると確信しています。
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