2019年10月13日、カシマサッカースタジアムで行われたJリーグYBCルヴァンカップ準決勝第2戦は、川崎フロンターレが盤石の強さを見せつける結果となりました。第1戦を3対1という大きなアドバンテージで終えていた川崎は、守りに入るどころか終始主導権を握り続け、終わってみればシュート数18対3という驚異的なスタッツで鹿島アントラーズを圧倒したのです。
SNS上では「これぞフロンターレのサッカー」「点差以上に実力差を感じた」といった驚きの声が溢れています。単に時間を稼ぐのではなく、パスを繋ぎながら相手の隙を突く姿勢は、まさに王者の風格さえ漂っていました。リスクを最小限に抑えつつも、攻撃の牙を剥き続けるそのスタイルは、スタジアムに詰めかけた多くのファンを魅了したに違いありません。
司令塔・中村憲剛の矜持と「魔法使い」大島僚太の復帰
この試合で中盤の要としてフル出場を果たした中村憲剛選手は、試合後に「スコアこそ0対0だが、決勝進出にふさわしい内容だった」と手応えを語りました。ベテランらしい落ち着きでゲームをコントロールする姿は、チームに大きな安心感を与えていたでしょう。特筆すべきは、怪我から復帰した「天才」大島僚太選手の存在です。彼がピッチに立つだけで、チーム全体のパス回しに劇的な変化が生まれました。
専門用語で言うところの「ポゼッション(ボール保持)」が、大島選手の投入によって一段上のレベルへと引き上げられた印象です。彼が中盤に加わると、まるで滞っていた血流が再び勢いよく流れ出すかのように、リズム感のある攻撃が展開されました。狭い局面を打開し、味方が最も欲しいタイミングでパスを供給する彼のプレーは、まさにチームの心臓部として機能していたと言えるでしょう。
苦境の鹿島を突き放す圧倒的な支配力と決勝への決意
対する鹿島アントラーズは、2019年10月13日の試合開始直後にセンターバックの犬飼智也選手が負傷退場するという不運に見舞われました。主力の負傷に苦しむ「手負いの鹿」は、後半からレアンドロ選手らを投入して勝負に出ますが、川崎の堅実な守備と高いキープ力の前に沈黙を余儀なくされます。川崎は隙を見せることなく、鹿島の反撃の芽をことごとく摘み取っていきました。
私自身の見解としても、今の川崎フロンターレには過去の「シルバーコレクター(準優勝止まり)」という汚名をそそぐだけの圧倒的な力が備わっていると感じます。これまでルヴァン杯で4度の準優勝に泣いてきた歴史がありますが、今回の大島選手の復帰は悲願達成へのラストピースになるはずです。中村憲剛選手が誓った「必ず優勝する」という言葉には、これまでにない強い覚悟が宿っているのではないでしょうか。
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