【2020年度改正】紹介状なしの初診料加算が拡大へ!200床以上の中核病院も対象に?

医療現場の役割分担を明確にするための大きな転換期が訪れようとしています。厚生労働省は2019年10月31日、紹介状を持たずに大病院を受診した際に発生する「特別の料金」の徴収義務について、対象となる病院を大幅に拡大する検討に入りました。これまでは主に特定機能病院や400床以上の大病院が対象でしたが、今後は地域の中核を担う200床以上の病院までその範囲が広がる見通しです。

現在、紹介状なしで大病院を訪れると、通常の診療費とは別に5000円以上の追加負担を求められる仕組みが運用されています。これは「選定療養」と呼ばれる制度の一環で、患者さんが自らの選択で高度な医療機関を希望した場合に発生する実費負担を指します。今回の改正案が実現すれば、これまで比較的気軽に足を運べていた中規模病院でも、家計に小さくない影響を与える追加料金が必要になるかもしれません。

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医療崩壊を防ぐための「外来機能の分担」とは

なぜ、厚生労働省はこのような負担増に踏み切るのでしょうか。その最大の目的は、大きな病院に軽症の患者さんが集中してしまうことで、本来の責務である高度な手術や重症患者への対応が遅れてしまう事態を防ぐことにあります。専門用語で「外来機能の分担」と呼びますが、これは「風邪や軽い怪我は近所のクリニック(かかりつけ医)へ、高度な検査や入院治療は大病院へ」という棲み分けを徹底する狙いです。

SNS上ではこのニュースに対し、「近くの総合病院に行きづらくなるのは困る」といった困惑の声がある一方で、「本当に深刻な状態の人がすぐに診てもらえるようになるなら賛成」という肯定的な意見も目立ち、議論が白熱しています。利便性と医療の質、どちらを優先すべきかという難しい選択を、私たち一人ひとりが迫られていると言えるでしょう。2019年時点での議論の着地点が、今後の日本の医療体制を大きく左右しそうです。

編集者の視点としては、この施策は「医療の質を維持するための苦渋の決断」であると感じます。確かに窓口での支払額が増えるのは痛手ですが、本当に命に関わる急患が大病院で長時間待たされる現状は看過できません。私たちは「かかりつけ医」との信頼関係をこれまで以上に築き、医療リソースを適切に分かち合う意識を持つことが、結果として自分たちの健康を守る近道になるのではないでしょうか。

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