静岡の空が、かつてないほどの熱気に包まれています。静岡県が2019年10月23日に発表したデータによると、同年9月の富士山静岡空港の利用者数は、前年の同じ時期と比べて27.9%も増加し、6万6623人という驚異的な数字を記録しました。これは9月としての開港以来の最高記録を塗り替えるもので、なんと7カ月連続で前年実績を上回る快進撃を続けているのです。
この躍進を支えた大きな原動力は、相次ぐ新規路線の就航にあります。SNS上でも「静岡から行ける場所が増えて便利になった」「空港が活気づいていて嬉しい」といったポジティブな声が目立っており、県民の期待値も最高潮に達していると言えるでしょう。地方空港がこれほどまでに活発に動いている姿は、地域経済の活性化を象徴する明るいニュースとして、多くの人々の関心を集めています。
国内線は41カ月連続プラス!空の旅を支える「FDA」と「ANA」の相乗効果
国内線に目を向けると、搭乗者数は4万2908人と前年比29.4%増という大幅な伸びを見せました。驚くべきことに、2016年5月以降、41カ月連続で前年を上回る記録を更新し続けています。特にフジドリームエアラインズ(FDA)による北九州線の新設や、札幌・丘珠線の期間限定増便が大きな効果を発揮しました。地方と地方を結ぶリージョナル航空の強みが、見事に数字に表れた形です。
また、全日本空輸(ANA)が運航する新千歳線や沖縄線も好調で、他の路線からの乗り継ぎ需要を巧みに取り込んでいます。特定の航空会社に依存せず、各社がそれぞれの強みを活かしてネットワークを広げている点は、空港経営の観点からも非常に理想的な展開ではないでしょうか。静岡から全国各地へ、そして全国から静岡へという人の流れが、確実に太くなっている様子が伺えます。
インバウンド旋風が吹く国際線!中国路線が牽引する成長の光と影
一方、国際線の搭乗者数も2万3715人と前年比25.2%増を記録し、5カ月連続で右肩上がりの状況です。特に中国の煙台線や西安線の新規就航に加え、旺盛な観光需要を背景に杭州線が大きく伸びたことが寄与しています。特定の国や地域からの「インバウンド(訪日外国人観光客)」に支えられている側面はありますが、静岡が国際的な観光拠点として認識され始めている証左でもあります。
しかし、全ての路線が手放しで喜べる状況ではありません。チェジュ航空の参入により搭乗者数自体は増えたソウル線ですが、座席数に対する利用客の割合を示す「搭乗率」は57.8%という厳しい数字に留まりました。せっかくの就航を継続させるためには、利用率の向上が急務となるでしょう。編集者の視点としては、インバウンドを歓迎する一方で、アウトバウンド、つまり地元の方々がいかにこれらの海外路線を日常的に活用できるかが今後の鍵を握ると考えています。
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