移動の常識を塗り替えた米配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズが、2019年11月4日に2019年7月から9月期の四半期決算を公表しました。発表された内容によると、最終的な損益は11億6200万ドル(日本円で約1260億円)という巨額の赤字を記録しています。これで6四半期連続の最終赤字となり、依然として厳しい財務状況が浮き彫りになりました。
今回の赤字の主な要因は、サービスを支える運転手を確保するための報酬や、競合他社とのシェア争いに伴うインセンティブ費用の増大です。ネット上では「これほど便利なサービスなのに利益が出ないのか」といった驚きの声や、「いつまでこの出血大サービスが続くのか」という懸念の声がSNSを中心に上がっています。利便性と利益の両立がいかに困難であるかを物語っているでしょう。
急成長を遂げるウーバーイーツと利用者の爆発的増加
しかし、悲観的なニュースばかりではありません。特筆すべきは日本でもお馴染みの料理宅配サービス「ウーバーイーツ(Uber Eats)」の躍進です。売上高は前年同期と比べて64%増という驚異的な伸びを見せており、もはや単なる配車アプリの枠を超えた存在となりました。このように既存のビジネスモデルから派生した新しい収益の柱が、グループ全体の成長を力強く牽引しています。
さらに、サービスの広がりを示す重要な指標である「月間アクティブ利用者数」が、創業以来初めて1億人の大台を突破したことも大きなトピックです。ライドシェア、つまり一般のドライバーが自家用車で乗客を運ぶ共有型の輸送サービスも、採算性が徐々に向上しつつあります。世界中でウーバーのプラットフォームが生活のインフラとして定着している事実は、無視できない強みと言えるはずです。
編集者の視点から見れば、現在のウーバーは「産みの苦しみ」の真っ只中にいると感じます。先行投資による赤字は巨大テック企業の成長過程でよく見られる光景ですが、料理宅配という「食のインフラ」を掴んだことは、将来の黒字化に向けた決定打になるかもしれません。膨大なユーザー基盤という「宝の山」を、いかにして確実な収益へと変換していくのか、今後の戦略から目が離せません。
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