日清食品の「カップヌードル」が国内外で快進撃!2019年4〜6月期決算で見えた驚異のブランド力と次なる戦略

即席麺のパイオニアとして知られる日清食品ホールディングスが、2019年8月7日に2019年4月から6月期(第1四半期)の連結決算を発表しました。発表された内容によると、売上高は前年同期に比べて2%増加しており、本業である即席麺の販売は極めて堅調な推移を見せています。特に主力商品である「カップヌードル」の根強い人気が、グループ全体の数字を力強く牽引している形です。

一方で、最終的な純利益は前年同期比で30%減少の58億円という結果になりました。一見すると大幅な減益のように感じられますが、これは2018年の同時期に計上された不動産売却益という一時的な利益がなくなった反動によるものです。この特殊な要因を除けば、即席麺ビジネスそのものは非常に健全であり、決算発表を受けて同日の株価が5%も跳ね上がった事実は、投資家たちがこの内容を高く評価している証拠と言えるでしょう。

国内市場を盛り上げた大きな要因の一つとして、NHKの連続テレビ小説「まんぷく」の存在が挙げられます。創業者の安藤百福氏夫妻をモデルにしたこの物語が、2019年3月まで放映されたことで、改めて即席麺の魅力が広く再認識されました。ドラマから生まれた感動が消費者の購買意欲を刺激し、国内子会社である日清食品の同期売上高を1%増の434億円へと押し上げる追い風となったのです。

また、原材料費や物流コストの高騰を受け、2019年6月出荷分から「カップヌードル」を含む主要商品の価格改定が実施されました。値上げ幅は4%から8%となっており、直後の6月の売上は一時的に落ち込んだものの、これは想定の範囲内と言えます。SNS上では「値上げは痛いけれど、やっぱりカップヌードルは手放せない」といった声が多く、ブランドへの信頼が生み出す粘り強い需要が確認されています。

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世界を席巻する日清ブランド!海外事業の目覚ましい躍進

日清食品の勢いは、いまや日本国内に留まることを知りません。売上全体の約3割を占めるまでに成長した海外事業が、アメリカや中国を中心に素晴らしい伸びを記録しています。特にアメリカ、ブラジル、メキシコを含む「米州地域」では、売上高が前年同期比16%増の151億円に達しました。激しい価格競争が繰り広げられる北米市場において、付加価値の高いプレミアム戦略が功を奏した形です。

一方、中国市場でも4%増の96億円と着実な成長を遂げています。中国では元々、袋麺が主流の食文化でしたが、日清は利便性の高いカップ麺を積極的に投入することで、新しいライフスタイルを提案しました。こうした現地のニーズを的確に捉える戦略は、まさに編集者から見ても「食のインフラ」を世界規模でアップデートしようとする日清の執念を感じさせる素晴らしい一手です。

財務面では、2018年10月に滋賀県栗東市で稼働を開始した新工場に関連する「減価償却費」の増加が利益を押し下げる要因となりました。減価償却費とは、工場などの大きな設備投資にかかった費用を、数年に分けて費用計上する会計上の仕組みのことです。これは未来への投資の結果であり、長期的な収益力を高めるための前向きなコストであると捉えるべきでしょう。

2020年3月期の通期予想については、純利益を34%増の260億円とする強気の姿勢を崩していません。日清食品は単なる食品メーカーではなく、変化し続ける時代のニーズを嗅ぎ取るマーケティングの天才集団であると感じます。度重なるコスト増を跳ね除け、世界中の食卓に新たな喜びを届ける彼らの挑戦からは、今後も目が離せません。

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