2011年の東日本大震災から歩みを進めてきた東北の生産者たちが、いよいよ世界の舞台へと勝負をかけます。岩手、宮城、福島の被災3県で活動する農家やワイナリーが、2019年11月中旬にフランスのパリとタイのバンコクで大規模な試食商談会を開催することが決定しました。
今回のプロジェクトは、単に食品を並べるだけではありません。「東北の食」という大きなテーマを掲げ、現地の歴史や豊かな風土の物語をセットにして伝えることで、国際的な知名度を一気に高める狙いがあります。背景には、世界的に名高い金融機関であるJPモルガンの力強い支援が存在しています。
事務局を担うのは、食を通じて東北の産業復興を目指す一般社団法人「東の食の会」などです。彼らは震災後、生産者と消費者を繋ぐ活動を続けてきましたが、今回はそのネットワークを海外へも広げます。現地での商談会では、品質の高さだけでなく、背景にある復興の歩みが語られる予定です。
風評を払拭しブランドを築く!専門家が注目する「ストーリー性」の重要さ
長年の課題である「風評被害」を打破するため、今回の試みは非常に重要だと言えるでしょう。風評被害とは、科学的な根拠がないにもかかわらず、地名やイメージだけで商品の価値が不当に低くなる現象を指します。これを覆すには、透明性の高い情報発信と圧倒的な美味しさの両立が欠かせません。
SNS上では、この取り組みに対して「東北の美味しいワインや野菜が世界に認められてほしい」「応援したい」といった温かい期待の声が数多く寄せられています。特に海外のワイン愛好家の間では、東北の冷涼な気候が生み出す繊細な味わいに注目が集まっており、商談会への関心も日に日に高まっています。
編集者としての私見ですが、東北の食には世界中のグルメを唸らせるポテンシャルが十分にあると確信しています。厳しい震災を乗り越え、土壌と向き合い続けてきた生産者の情熱こそが、最高のスパイスになるはずです。文化の都パリと、アジアの食卓バンコクでの反応が今から非常に楽しみでなりません。
2019年11月08日現在、準備は着々と進んでおり、東北の魅力が海を越えて伝わる瞬間が近づいています。この挑戦が成功すれば、東北は単なる「被災地」から、世界が憧れる「美食の聖地」へと完全に生まれ変わるでしょう。日本の地方創生のモデルケースとして、大きな期待を寄せています。
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