2019年11月2日、日本中を熱狂の渦に巻き込んだラグビーワールドカップ2019日本大会がついに幕を閉じました。アジアで初めて開催されたこの歴史的な祭典は、44日間にわたり全国12会場で45試合の熱戦が繰り広げられ、延べ約170万4000人もの観客を動員する大成功を収めています。国際統括団体であるワールドラグビーのビル・ボーモント会長も、2019年11月3日の記者会見で「最も偉大なW杯として記憶に残るだろう」と、開催国としての日本を最大級の表現で称賛しました。
今大会で特に印象深かったのは、日本代表が見せた快進撃ではないでしょうか。1次リーグで強豪アイルランドなどを次々と撃破し、4戦全勝で史上初のベスト8進出を決めた姿は、多くの人々に勇気を与えました。試合後の会見で組織委員会の御手洗冨士夫会長が語ったように、激しく戦いながらも試合が終われば敵味方関係なく健闘を称え合う「ノーサイド」の精神が、日本国内にも深く浸透したと感じます。こうしたラグビー特有の気高い品格が、新たなファンを惹きつける大きな魅力となりました。
チケット完売率99%!世界を驚かせた日本発の「おもてなし」
開催前には観客動員を不安視する声もありましたが、蓋を開けてみればチケット販売率は過去最高となる約99%を記録しました。約184万枚という驚異的な数字は、2019年の年明けから始まった先着販売でも勢いが衰えることはありませんでした。また、大型スクリーンで試合を楽しむ「ファンゾーン」にも約113万7000人が詰めかけ、こちらも大会記録を塗り替えています。SNS上でも「会場の熱気が凄まじい」「ラグビーがこんなに面白いなんて」といった感動の声が溢れ、社会現象を巻き起こしました。
海外から特に注目を集めたのが、日本流の細やかな「おもてなし」です。千葉県柏市では地元の子供たちがニュージーランド代表の儀式「ハカ」を披露して歓迎し、2019年10月5日のサモア戦などでは、日本人ファンが他国の国歌を歌詞カードを見ながら斉唱する姿が世界中に拡散されました。こうした相手国への深い敬意は「最高のホスト国」として国際的に高く評価されています。私自身、この大会を通じて日本人が見せた温かいホスピタリティこそが、大会を成功に導いた真の要因であると確信しています。
大会期間中には、東日本を襲った台風19号の影響で3試合が中止になるという困難もありました。しかし、2019年10月13日のスコットランド戦を開催にこぎつけた関係者の尽力には、英BBCも「ちょっとした奇跡だ」と驚きをもって報じています。日本ラグビー協会の森重隆会長は、今後アジア全域への普及や環境整備を進め、再びこの祭典を日本に呼ぶことへの意欲を示しました。この熱狂を一過性のものにせず、次世代へと繋いでいくことこそが、私たちに課せられた次なるミッションといえるでしょう。
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