2019年11月05日、秋の褒章受章者が発表され、産業界からは元AIU損害保険(現:AIG損害保険)の社長兼CEOを務めた小関誠氏が「藍綬褒章」に選出されました。この藍綬褒章とは、教育や衛生、産業の振興など、公共の利益に資する活動において顕著な功績を挙げた人物に授与される伝統ある栄誉です。68歳という節目にこの輝かしい栄冠を手にした小関氏は、今回の受章を「身に余る光栄」と表現し、長年支えてくれた顧客や関係者への深い感謝の意を表明されています。
SNS上では「外資系損保のイメージを大きく変えた立役者」「災害時の対応が早かったのは、こうしたリーダーの変革があったからだ」といった称賛の声が相次いでいます。小関氏が評価された大きな要因の一つは、急速に進展するグローバル社会に対応するため、日本法人化を断行して強固な経営基盤を構築した点にあるでしょう。単なる海外企業のブランチ(支店)から、日本に深く根ざした組織へと進化させた決断力は、業界内でも高く評価されています。
また、テクノロジーを積極的に現場へ取り入れたことも氏の功績として外せません。2019年現在の視点で見ても画期的と言えるのが、損害調査のプロセスにおけるタブレット型端末の全面的な導入です。大規模な自然災害が発生した際、被害を受けた方々に一刻も早く「安心」という名の保険金をお届けするために、手続きの簡素化と効率化を追求されました。こうしたデジタル改革は、保険業の本質である「いざという時の救済」をより確実なものにしました。
編集者の視点から申し上げれば、小関氏の歩みは「顧客第一主義」を言葉だけで終わらせず、システムとして具現化させた点に真の価値があると感じます。AIUという外資のDNAを持ちながら、日本の気候風土や災害リスクに真摯に向き合った姿勢こそ、受章にふさわしいものです。受賞の喜びを語りつつ、さらなる精進を誓う氏の言葉からは、現状に満足しないプロフェッショナリズムが強く伝わってきます。今後の損保業界の指針となる素晴らしいニュースではないでしょうか。
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