チョコレート愛好家の間で「聖地」とも称されるベルギーから、至高の輝きを放つ老舗ブランドが日本にやってきました。2019年10月27日現在、大きな注目を集めているのが、東京・赤坂のホテルニューオータニにオープンした「Madame Delluc(マダム ドリュック)」です。SNS上では「ついに日本でこの味が楽しめるなんて」「宝石のような一粒に感動した」といった声が溢れており、感度の高いファンの間で早くも話題を呼んでいます。
このブランドは本国ベルギーでは「Mary(マリー)」の名称で親しまれていますが、日本ではその高貴な歴史を象徴する創業者の名を冠して展開されています。特筆すべきは、1919年の創業以来、脈々と受け継がれてきた伝統の深さでしょう。1942年には、厳しい審査を勝ち抜いたブランドのみに贈られる「ベルギー王室御用達」の称号を授与されました。現在存在する8つの御用達ブランドの中でも最も古い歴史を誇り、唯一の女性創業者が生み出したという点も、その繊細な美しさの秘密かもしれません。
ここで少し専門的な解説を加えますと、「王室御用達(ロイヤル・ワラント)」とは、単なる人気投票ではなく、王室に対して数年間にわたり一定以上の品質とサービスを提供し続けた証です。マダム ドリュックが提供するショコラは、まさに国家が品質を保証した芸術品と言えるでしょう。メキシコにある自社農園で丹精込めて育てられたカカオの中から、さらに選び抜かれた最高級の豆だけを使用するという徹底したこだわりが、一口含んだ瞬間に広がる芳醇な香りを支えているのです。
私が特に感銘を受けたのは、その圧倒的な鮮度への情熱です。ベルギー国内で熟練の職人が一つひとつ手作りしたチョコレートは、なんと36時間以内に空輸され、ここ東京の店頭へと並べられます。ショコラは非常に繊細で、温度や時間の経過とともに風味が変化してしまいますが、このスピード感こそが「本場の味」を再現するための絶対条件なのでしょう。妥協を許さないクラフトマンシップと、最新のロジスティクスが融合した結晶と言っても過言ではありません。
格調高いホテルニューオータニという場所も、このブランドの世界観をより一層引き立てています。日常の喧騒を離れ、100年の歴史が紡いできた伝統の味に浸る時間は、自分への最高のご褒美になるはずです。大切な方への贈り物としてはもちろん、まずはその一粒に込められた職人たちの想いを、ぜひご自身で体験してみてはいかがでしょうか。洗練された大人のための至福のひとときが、そこには待っているに違いありません。
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