熊本の政界に大きな足跡を残した、元衆議院議員の北口博氏が2019年11月6日、肺炎のため88歳でこの世を去りました。地域に根ざした政治活動で知られ、多くの支持者に愛された氏の突然の訃報に、地元・熊本のみならず永田町からも惜しむ声が次々と上がっています。
通夜・告別式は2019年11月9日の正午より、熊本市中央区本荘の合掌殿島田斎場にて執り行われる予定です。喪主は妻の禎子さんが務められます。長年、公私ともに氏を支え続けてきたご家族の心情を察すると、胸が締め付けられる思いがいたします。
無所属から這い上がった情熱の政治家
北口博氏の政治人生を語る上で欠かせないのが、1979年の衆議院議員総選挙でしょう。当時の旧熊本1区からあえて無所属という厳しい立場で出馬し、見事に初当選を勝ち取ったエピソードは、今でも地元の語り草となっています。
看板のない状態から勝利を掴むには、並大抵ではない熱意と市民への誠実な向き合い方が必要だったはずです。その後、自由民主党(自民党)へと入党した氏は、通算で4期にわたり国政の場で熊本の声を代弁し続けることとなりました。
キャリアの絶頂期には防衛政務次官という、国の安全保障の要職も歴任されています。政務次官とは、大臣を助け、特定の政策分野において国会との調整や政策立案をサポートする重要なポジションであり、氏への信頼の厚さが伺える人事でした。
SNSに広がる哀悼と編集者の視点
SNS上では「古き良き時代の、泥臭くも温かい政治家がいなくなってしまった」「地元の行事で見かけた際の優しい笑顔が忘れられない」といった、個人を偲ぶ投稿が数多く寄せられ、その人徳を改めて証明しています。
編集者の視点から見れば、北口氏のような「現場主義」を貫いた政治家が去ることは、地方創生が叫ばれる現代において大きな損失と言わざるを得ません。信念を持って無所属から挑戦したそのバイタリティは、現代の若手政治家も学ぶべき点が多いでしょう。
激動の昭和から平成を駆け抜けた北口博氏の功績は、これからも熊本の発展の中に刻まれ続けるに違いありません。日本の防衛、そして故郷のために心血を注いだその生涯に、心からの敬意を表しつつ、ご冥福をお祈りいたします。
コメント