ドローン業界の救世主!マクルウが放つ超軽量「マグネシウム機体」が切り拓く空の産業革命

金属製の骨組みと聞けば、多くの人はずっしりとした重みを想像するでしょう。しかし、静岡県富士宮市に拠点を置く株式会社マクルウが開発したドローン用機体を手に取れば、その先入観は驚きと共に打ち砕かれます。思わず感嘆の声が漏れてしまうほどの圧倒的な軽さを実現しているのは、実用金属の中で最も軽いとされる「マグネシウム」の力です。

2010年に産声を上げたマクルウは、マグネシウムの調達から設計、さらには高度な溶接までを一貫して手掛けるプロフェッショナル集団として知られています。同社が2019年11月22日現在、特に注力しているのが、次世代の空のインフラを支えるドローン分野への応用です。SNS上でも「これほど軽い金属があるのか」「ドローンの飛行時間が伸びそうだ」といった驚きと期待の声が広がっています。

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不可能を可能にした職人技「冷間引抜加工」と溶接の極意

マクルウの強みを支えるのは、「冷間引抜(れいかんひきぬき)加工」という卓越した技術です。これは常温で金属を金型に通し、精密に細く仕上げる技法を指します。熱を加えないため寸法精度が高く、滑らかな表面に仕上がるのが特徴です。2017年には、同社が制作した軽量車イスに目を留めたドローンメーカーから、異例のスピードで共同開発のオファーが舞い込みました。

ドローン用機体の製作には、極限の薄さが求められます。通常は2ミリ程度の厚みを扱うところ、今回はわずか1.2ミリという薄肉パイプに対し、30カ所以上もの溶接を施しました。マグネシウムは熱が伝わりやすく、溶接中に穴が空きやすい非常にデリケートな素材です。この難題を、熱を逃がす独自の職人技で克服した功績が認められ、2018年度には日本マグネシウム協会賞の「技術賞」という栄誉に輝いています。

カーボンやアルミを超える?最軽量金属が持つ無限の可能性

現在、ドローン機体の主流はカーボンやアルミニウムですが、マグネシウムにはそれらを凌駕するスペックが秘められています。比重は鉄の約4分の1、アルミの3分の2という軽さを誇りながら、強さを重さで割った「比強度」にも優れているのです。農薬散布用のような大型機から、ニーズが多様化する小型空撮機まで、マグネシウムが活躍する場面は今後確実に増えていくでしょう。

マクルウは自社製品だけでなく、他社との共同開発にも積極的です。これまでに福祉用具や無電源スピーカーなど、素材の特性を活かしたユニークな製品を次々と世に送り出してきました。他社との差別化を図りたいベンチャー企業にとって、設計から仕上げまで二人三脚で歩んでくれる同社の存在は、まさに心強いパートナーといえるのではないでしょうか。

一編集者の視点で見ても、こうした「素材革命」こそが日本のモノづくりの底力だと感じます。ドローンの飛行効率が飛躍的に向上すれば、物流や農業のあり方は根本から変わるはずです。安倍信貴常務が語る「チャレンジングな分野への挑戦」が、私たちの未来をどれほど軽く、そして自由にしてくれるのか、期待に胸が膨らんで止みません。

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