眠らない街・渋谷が仕掛ける夜の革命!クラブカルチャーが紡ぐ「ナイトタイムエコノミー」の未来とは?

2019年11月、若者の街・渋谷が「夜の経済」を真剣に考える場所へと姿を変えました。2019年11月1日から11月10日にかけて、渋谷区観光協会らが主催するカンファレンス「WHITE NIGHT WEEK SHIBUYA 2019」が初開催されたのです。会場は堅苦しい会議のイメージを覆し、DJによるパーティーも行われるなど、自由で開放的な空気に満ちていました。

このイベントの背景には、世界中から観光客が集まる渋谷を、夜のエンターテインメントの聖地にしたいという熱い思いがあります。そもそも「ナイトタイムエコノミー」とは、夜間(一般的に18時から翌朝6時まで)の経済活動を指す言葉です。仕事終わりのレジャーや観光客の消費を活性化させることで、都市全体の魅力を引き上げる大きな鍵として、今まさに注目を集めています。

スポンサーリンク

風営法の壁を越えて!世界が注目する「夜の市長」の可能性

かつての日本では、2016年6月に風営法が改正されるまで、深夜0時以降のダンス営業が厳しく制限されていた歴史があります。現在はルールに基づいた営業が可能となりましたが、行政や企業との連携は海外に比べればまだ歩み始めたばかりです。SNS上では「もっと自由に遊べる場を増やしてほしい」といった期待の声と、「治安維持とのバランスが難しい」という慎重な意見が交錯しています。

2019年11月1日のセッションでは、アーティストのZeebra氏がベルリンなどの事例を引き合いに「ナイトメイヤー(夜の市長)」という制度を紹介しました。これは行政と現場の橋渡し役を担う専門組織のことです。観光客の3割がクラブ目的で訪れるベルリンのように、音楽や文化を観光資源として磨き上げる重要性が熱く説かれ、会場は一体感に包まれました。

ネットから広がる昭和歌謡の波!進化する音楽体験

2019年11月5日のトークでは、ネット時代の音楽の楽しみ方が議論の的となりました。韓国出身のNight Tempo氏らが登壇し、YouTubeやSNSを通じて世界中にファンが広がる現状を分析しました。彼は「フューチャー・ファンク」という、日本の古い楽曲をダンスミュージックに再構築する手法で人気を博しています。専門用語で言えば、過去の遺産を現代風に昇華させる「リミックス」の力です。

私は、この取り組みこそが日本のナイトライフに欠けていた視点だと確信しています。単に夜にお酒を飲む場所を提供するだけでなく、そこにしかない独自の「文化的な体験」があるからこそ、人は惹きつけられるのでしょう。来年の2020年に控えた東京五輪は、日本の夜の魅力を世界に証明する絶好のチャンスです。官民が手を取り合い、この熱量を形にしていくことを切に願っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました