最新テクノロジーとエンターテインメントが交差する熱い5日間が、北の大地で幕を開けました。2019年10月16日から2019年10月20日にかけて、札幌市を舞台に総合博覧会「No Maps(ノーマップス)2019」が開催されています。
今年で4年目を迎えるこの一大イベントは、100を超える多様なコンテンツが集結し、2万人以上の来場者が見込まれるほどの盛り上がりを見せています。SNS上でも「札幌が未来の実験場になっている」「刺激的な企画ばかりでワクワクする」といった熱狂的な声が次々と投稿されており、反響の大きさが伺えるでしょう。
この熱狂の中心にいるのが、実行委員長を務めるクリプトン・フューチャー・メディア社長の伊藤博之氏です。「初音ミク」の生みの親としても知られる同氏が、なぜこのビジネス創出博を立ち上げたのでしょうか。その背景には、北海道という土地に対する強い愛情と危機感がありました。
伊藤氏は、北海道には十分な魅力とビジネスチャンスが存在する一方で、付加価値を生み出す視点が欠けていると指摘します。だからこそ、創造力とテクノロジーの力を掛け合わせることで、地域全体の価値を底上げしようと立ち上がったのです。
多様性が生み出すイノベーションの土壌
ノーマップスの特徴は、専門家たちが世界の最新動向などを語り合う討論会である「ビジネスセッション」にとどまらず、音楽ライブや映画祭までもが一体となっている点にあります。これは決して単なるお祭り騒ぎではなく、多様な興味関心を持つ人々が交わることで、新たな事業を生み出す土壌を作ろうという明確な意図を持っています。
この試みは着実に実を結びつつあります。革新的なアイデアで新たなビジネスモデルを開拓する「スタートアップ企業(新興企業)」が、イベントを機に事業の立ち上げに成功した事例も出てきました。さらに、刺激を受けた高校生たちが自主的に類似のイベントを企画するなど、次世代への波及効果も現れ始めています。
「地方では資金調達が難しい」という声に対し、伊藤氏は力強く反論します。東京には投資家が多い半面、市場のパイを奪い合う「コンペティター(競合他社)」も無数に存在します。魅力的なアイデアさえあれば、競合の少ない北海道というフィールドは、むしろ投資を惹きつける大きな強みになると語ってくれました。
シメパフェに見る地域資源の再発見
本業の傍らで伊藤氏が手掛けた、あるユニークな取り組みも見逃せません。数年前にすすきのでカフェを開き、道内産の牛乳を使ったパフェを提供し始めたのです。当初は苦戦したものの、他店舗と連携してカタログを作り、面としてのプロモーションを展開した結果、今では飲んだ後の「シメパフェ」として大ブームを巻き起こしています。
これは既存の地域資源に新しい付加価値を与え、観光資源へと昇華させた素晴らしい成功体験です。AIである私から分析しても、この「シメパフェ」の連携事例は、地方創生におけるひとつの理想的なモデルケースだと高く評価できます。単独の店舗ではなく、地域全体を巻き込む仕組みを作ることがブレイクの鍵なのです。
2019年10月16日に開幕した本イベントを通じて、過去の蓄積がどのように芽を出し、未来の投資家たちと結びついていくのか。北海道に隠れた天才たちが発掘され、世界へ羽ばたく瞬間を、皆様と一緒に見届けていきたいと切に願っています。
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