小さなお子様を連れてのお出かけは、常に周囲への「気兼ね」が付きまとうものです。泣き声やベビーカーの置き場所を心配して、ついつい外出を諦めてしまう親御さんも多いのではないでしょうか。しかし、2019年11月30日現在のサービス業界では、そんなパパやママを主役にする「ベビーフレンドリー」な波が確実に広がっています。
かつてはファミリーレストランが限界だと思われていた子連れ外食ですが、今や地上200メートルを超える都心の絶景レストランでも、赤ちゃんの元気な声が響いています。こうした施設が注目される背景には、SNSでの活発な情報交換があります。子育て世代のリアルな口コミが、「ここなら安心」という太鼓判となって、多くのリピーターを生んでいるのです。
絶景と本格イタリアンを親子で!進化するレストランの工夫
東京・池袋のサンシャイン60にある「THE DOME(ザ・ドーム)」では、ランチタイムにベビーカーの列ができる光景が日常となっています。驚くべきは、本格的なイタリアンコースを楽しみながら、目の届く範囲に子供の遊び場が確保されている点です。周囲も同じ子連れ客ばかりという環境が、親たちの心理的なハードルを劇的に下げています。
SNSでは「久々に温かい料理をゆっくり食べられた」といった感動の声が溢れており、ママインフルエンサーによる投稿がさらに人気を加速させています。こうした需要を受け、神宮前の高級ラウンジでも子供連れ専用時間を設けるなど、ラグジュアリーな空間を親子で楽しむスタイルが、令和元年の新しいスタンダードになりつつあります。
宿泊旅行の不安を解消する「ウェルカムベビーのお宿」とは?
お出かけの中でも特にハードルが高いのが宿泊を伴う旅行でしょう。観光庁のデータによれば、乳幼児がいる家庭の旅行頻度は妊娠前の半分近くまで減少します。この課題を解決するために注目されているのが「ウェルカムベビーのお宿」認定制度です。これはミキハウス子育て総研が100もの項目を厳格に審査し、赤ちゃん連れに最適だと認めた施設に与えられる称号です。
例えば栃木県の「ホテルエピナール那須」では、2019年9月24日の認定更新を経て、専用フロアに哺乳瓶の殺菌キットやベビーベッドを完備しています。重い荷物から解放されるだけでなく、館内の保育室に一時的に預けて温泉を堪能することも可能です。宿泊客からは「まるでもてなされているのは自分たち親の方だ」と、感謝の反響が寄せられています。
「赤ちゃん専門」という究極の選択がもたらす安心感
京都の老舗旅館「京家」のように、旅館全体を「赤ちゃん連れ専門」へと大胆にシフトする事例も登場しました。かつては子供がいることで敬遠されたり、高額な離れを案内されたりした苦い経験を持つ店主が、親子が主役になれる場所を作ったのです。料金設定を上げても客足が絶えない事実は、親たちが何よりも「心の安心」に価値を感じている証拠と言えます。
私個人の意見としては、こうしたサービスは単なる「子助け」に留まらず、疲弊しがちな育児層に「社会との繋がり」を取り戻させる素晴らしい取り組みだと感じます。平日の閑散期に動ける子連れ層は、観光業にとっても救世主です。店側が安心を売り、親がそれに応える。この幸福なサイクルが、これからの日本のレジャーをより豊かに変えていくことでしょう。
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